許嫁を迎えに行きます【2】 (ページ17)

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Aが異様なテンションで

ゲームするってこっちにやってきた。

何話してんのか気になってたから

よかったんだけど、

俺と慎太郎の間にちょっこっと座った

彼女にちょっと違和感を感じる。

向こうの3人をみると

俺たちには聞こえない声でコソコソ話してて

Aから一体何を聞いたんだ。

途中から3人ともこっちにきて

樹がAの後ろのソファーに座った。

Aはチラチラ後ろを見て

眉間に皺を寄せている。

後ろに樹がいるのが気になるのか

そもそも樹が気になるのか…

いい気持ちをしていなさそうなのは確か

樹と場所を変わると

Aが顔を向けてえへへって

笑いかけてくる。

可愛い。

この角度で見たことなかったけど

上目遣いを通り越して最強に可愛い。

Aは横にある俺の足をたまに撫でる。

何もいわずに触るから時々びくっとなっちゃう。

そんな俺を知ってか知らずか

繰り返してくる彼女が少し憎い。

可愛いからなんでも許せるけど

しばらくするとマネージャーが迎えにきた。

Aはお母さんが迎えにくるみたいで

時間差でホテルを出ることになった。

みんなじゃーね！って部屋を出ていく。

「じゃ！また連絡する」

『うん』

バイバイっていいながら

Aの目は遠くを見ていた。

やっぱなんかあったの…？

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