許嫁を迎えに行きます【2】 (ページ13)

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中に入ると北斗君と大きな5人の男の人

名前を言われたけど一度で全員覚えらる？

北斗君においでって言われて隣に座る。

話は盛り上がってみんなで

わちゃわちゃしているのを

ただ聞いているだけだ。

『北斗君の前の人名前なんだっけ？』

「慎太郎？」

慎太郎「え、なに～？」

こそって聞いたのに普通に名前を言うから

本人が反応しちゃって。

『バカ』

「ごめんって」

慎太郎「なんだよ二人して」

「Aが慎太郎の名前忘れたっていうから」

『ちがう！ちがうの！もう覚えてから！』

慎太郎「5人も一気に覚えられないよな！
　慎太郎でも太郎でも好きによんで！」

「森本君だろ」

樹「呼び方なんてなんでもいいだろ(笑)俺は樹でいいよ」

「A、田中でいいから」

高地「いいだろ呼び方くらい(笑)」

みんな優しい人たちばかりでよかった。

高地さんに京本さんに樹くんジェシくんに慎太郎君

みんなそれぞれ個性があって覚えやすい。

しばらくしたら北斗君が席を立ってどっか行った。

ジェシ「Aちゃん、ありがとう」

『何がですか？』

ジェシ「許嫁？北斗が医者にならなきゃいけないんじゃない？」

『わかんないけど、たぶんそれはないかと…』

高地「そうなの？」

『私じゃなくても他の誰かだったと思いますよ』

許嫁の代わりなんてたくさんいる。

別に私じゃなくてもよかった。

逆に既に医者になっている人のほうが確実で
　

友達の孫とはいえなんで私だったんだろう。

まだ時間あるしゲームでもしよう！って

慎太郎君とジェシ君が言い出してテレビに向かった。

残された私たちは急に静かになって京本さんは

急に立ち上がってピアノの前に座った。

いいな。私も・・・

樹「ピアノ好きなの？」

『ちょっとだけ』

高地「向こう行こうよ」

なんで席を移動したのかわからないけど

飲み物を持たされて、

ピアノの近くにあるカウンター椅子に3人で腰かけた。

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