許嫁を迎えに行きます【2】 (ページ5)

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「最近どう？」

『何が？』

「恋はできそう？」

『難しいね』

「しようとしてするもんじゃないからね」

　

ふふって笑いながら

ぎゅっと抱きしめられる力が強くなった。

彼氏がいる友達も多くて

「彼氏は？好きな人は？合コン行く？」

なんて言われることもよくあって。

何度か合コンも行ってみたけど

素敵だなって思う人もいなければ

もっと知りたいと感じる人もいなかった。

「理想高すぎ」って友達に言われて

考えてみるけど、理想が高いわけじゃない。

多分この男が1番近くにいるからだ。

『苦しい』

「俺の愛」

『重い』

「重くてなんぼ」

『う、うん』

北斗君を超える男が世の中にいるのだろうか。

時々毒舌だけど、基本的に北斗君は優しくて

話してても北斗君の話の方がおもしろいなーって(長いけど)

顔も北斗君の方がかっこいいし、

背が高いし筋肉あるし清潔感あるし、

なんかいい匂いするし、おしゃれだし(個性的だけど)

合コンとか無理だなって気づいた。

恋愛しようと思って行くと、つい条件で見てしまう。

そんなの北斗君に勝てるわけないんだ。

ってことで合コンもやめた。

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