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高校を卒業して数日
合格発表の日
全く自信がないわけでもなく
でも受かる自信があるわけでもない。
ただインターネットではなくて
直接大学に張り出される掲示板を見たくて
受けた大学まで行った。
番号教えてたから親たちはみんなそれで
確認するだろうから、きっと結果を知るのは
私が1番最後。
あった…
あった。受かったわ。
ちょっと複雑な気持ちだけど
やっぱりずっと勉強してきた成果だから
なんだかんだうれしいものだ。
1番最初に結果を報告したくなったのは
北斗君で。
気づいたら合格しました!って送ってた。
ちがう。
両親もジージーズも
ネットで見てるから。
だからしらないと思って送っただけ!
そう自分に言い聞かせた。
無事に入学式も終わって
通常通りの大学生活が始まった。
同じ学科に女子はすくないけど、
少ない分仲良くなるのも時間はかからなかった。
そして一つ。
一人暮らしをはじめた。
普通の部屋でいいって言ったのに
ジージーズが、セキュリティだけはって
結局家も自分では決められなかった。
一人暮らしさせてもらえるだけで
ありがたいと思おう。
家賃も生活費も全部出してもらってる。
バイトは許されなかった。
1回くらいやってみたかったけど…
北斗君にバイトしたかったって
愚痴をこぼしたこともあるけど
夜帰り危ないよって…
なんかパパみたいなこと言うの。
最初の1年は
ただ、大学に慣れるだけの1年間だったきがする。
@io_stfk
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糸山露子(プロフ) - 続編か特別編が読みたいです。 (5月15日 0時) (レス) id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯音 | 作成日時:2023年1月27日 19時