七日前 事実として ページ9
「...ほら、コナンくんやっぱり疲れてるよ。一旦部屋から出て携帯の確認してきな？」
連絡入ってるかもしれないよ？
そんな気持ちを込めてコナンくんの顔をガン見すると、ため息をつかれた。
「わかったよ...その間にお姉さんは落ち着いてね？」
そう言い残して部屋を出て行く。
そっそんな落ち着きがない子どもみたいな言い方されても。落ち着くのは君のほうだと私は思うよ...！？さっきから何なんだ...！？
コナンくんも私の扱い雑になってきたよね。
向こう側と私を隔てる板の穴の数を、ぼーっと数えていると帰ってきた。
「お姉さん。事件の日、帰ってから外出とかしてないよね？」
連絡が入っていたらしい。
真剣な顔で私に尋ねる少年は、今までで一番大人びていた。
「いや...お腹が痛かったんだけど、家に薬がなくてね。少しドラックストアに出たよ」
コナンくんの雰囲気から、つい言葉を選びながら答えてしまう。
瞬間、
「えっ！？家にいない時間があったの！？」
目を見開いて驚く。
「何時ごろ！？」
「家に帰り着いたのが２２時２０分くらいで...」
その店は会社の近くだから...
呟く私の回答をうずうずと待っている。
「まあ、店に着いたのが２２時４０分頃かな」
買い物は薬だけだったし、滞在時間は５分もないくらいだったよ。
「じゃあお姉さんは家を４０分くらい空けてたんだ？」
確認するような視線を向けられ、頷くことしかできない。
そんな時間に会社の近くにいたことも、怪しまれる材料となっている。
ああ、何故あの時家を出てしまったのだろう。何故薬のストックをあらかじめ確認しなかったのだろう。
もし外出していなかったとしても。家から凶器が出てきたのだから、疑われるのは避けられなかったのだが。
「警察はこのことを知ってるの？」
「うん、ドラックストアの監視カメラも確認したみたい｣
結果は映ってた。そりゃあそうだ。
「じゃあ家への侵入者がいたとかの可能性は？」
「ああ。それも確認したみたいだけど、目撃証言がない以上どうしようもないみたい」
凶器が見つかったというのに、私の罪を認めない勢いが余程だったのか、調べる事はしてくれたようで。
「侵入者に心当たりは？」
「ないなあ」
するとまた、ため息をつかれた。だから何でだ。
「お姉さんはもっと周りに目を向けたほうが...」
「ええっ、心当たりあるほうが自分としては嫌だよ！？」
家に侵入だよ？考えたくない事実だよ？
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かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» いつも本当にありがとうございます！これからはまた前のようなペースでやっていきたいと思います、よろしくお願いします！ (2016年6月30日 0時) (
レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - お久しぶりですね。他の方たちもぱったりと更新されなくて寂しかったんですよ。有難う御座いますと此れからも宜しくお願いします。 (2016年6月28日 23時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» 安室さんがこんな感じだったらいいなあという私得な展開でした...！そう言っていただけてよかったです！ (2016年6月12日 23時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 安室さんｶﾜ(・∀・)ｲｲ!! (2016年6月12日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - １０６さん» コメントありがとうございます！そんなことを言っていただきうれしいです！がんばります！ (2016年6月12日 0時) (レス) id: ab8133160c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ板 | 作成日時：2016年5月21日 23時
