最後の審判【名探偵コナン】

七日前　妥当か否か ページ8

「うん、コナンくんどうした？少し頭冷やそう？」

何を言い出すんだこの子は。いきなりすぎてなかなか追いつけないよ...？いきなりじゃなくても落ち着いて聞ける話題な気がしないよ...？

「もう、僕真面目に言ってるのに...」

「えっごめん。ごめんね」
　

そんなわかりやすく落ち込まれたら謝るしかないじゃないか。

「じゃあ認めるんだね！」

え？それとこれとはお話が違うんじゃあないですか？落ち込んだのわざとですか？
　


「というかさ、コナンくんって何年生なの？」

話しててずっと聞きたかったけれど、なんだか聞きにくかったこと。思ったより年齢低めだったりしたら怖いし。

「一年生だよ！」

「あっ中学一年生ね」

うんうん、妥当と言えば妥当ね。わざわざこんなところに来て、事件の話聞くぐらいだし。
　

違うよ、と呆れたように言われて我に返った。

わかってるよ、現実から逃げて現実を避けちゃっただけだよ。つまり現実逃避。
確かに小学一年生と言われた方が、コナンくんのサイズ的に妥当だけれども。
でも逆に言ってみると、小学一年生と言われて納得できるのはサイズくらい。喋り方もかな。

「...君はきっと大物になるんだろうなあ」

さっきもさり気に透くんから任務を受けてたし。

そう零すと、

「えっ？ああ、あれのことね...」

あれ、そんなに重要じゃなかったのかな。コナンくんってば一瞬忘れてたのでは？
　


「というかお姉さんわからなかったの？」

「うん何が？」

態度が大人びているからか、私の対応がだんだん雑になっている気がするけれど気にしない。
ただの気のせい。

何のことを言っているのかもわかっていない私に、そんな含みのある言い方をされても全くわからない、ということは今確かだ。

私の雑な対応に関しては特に何も思わなかったようで、コナンくんは話を続ける。
正確に言うと、呟く。
　

「言っていいのかなあこれ。でも言わないとこの二人どうしようもないし...」

私に聞こえないように、とかそういうこと考えているかは知らない。でも何となく聞こえてるからね。
　

「何でもいいからほら。言って言って」

「...安室さんが僕にここにいるように言ったのは、お姉さんのためだよ」

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