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二日後 口実 ページ42

翌朝、私は警察署の前に来ていた。行ってくる!と高らかに宣言したのはいいが、入りづらい。本当にこの前までこの中にいたっけ…?

正直億劫でたまらないが、ここはもう入るしかないだろう。
意を決して入り、受付に向かう。

「すみません。前に事件でお世話になった刑事さんに会うことってできますか…?」

昨日の夜、布団の中で口実を必死に考えていたが結局下手な嘘しか思いつかなかった。

「えっと…どうしてもお礼が言いたいのですが、連絡先も知らなくて」

今は事実だけを述べている。本当に。

「では、お名前と…相手の名前は大丈夫ですか?」

「あっはい、わかります!」

自分の名前と降谷の名前を答えると、さらにどのような事件か、ということを聞かれた。

事故だったら現実味があるかな…という謎の予防線。
自分が自転車に乗っていて車とぶつかったときにちょうど近くにいていろいろ助けてもらった、と言っておいた。

怪しまれないかすごく不安だったけれど、受付の女性は笑顔で応じて奥に消えていった。

少々お待ちください、と言われて数分後。受付の方が戻ってきて、応接室に案内された。

「座ってお待ちください。では、失礼します」

受付の女性は出ていってしまった。一人になったせいか、多大な緊張が襲う。

うう、今まであのお姉さんの笑顔に優しく包み込まれていたんだ私は…!
実はここに案内されるまでは、いけるかも…!とか思っていたわけで、そんな自分を諭したい。

「うわあ、怒られそうな気がしてならん…!帰りたい」

「いきなり来て、用も済まさずに帰るつもりですか」

突然呼びかけられて、顔を上げると見慣れた顔。つい最近会っていたのに、何故だか久しぶりに感じられた。スーツ姿を見るのは確かに久しぶりだけれど。

あれ、というか今無音で入ってきたよね…!?
緊張の余り、膝ばかり見つめていた私も私だけれど。

「全く…いきなり来るし、嘘は下手だし…受付からやり直せと言いたいくらいです」

「そこまで!?そんなに酷かった!?」

降谷の顔を伺うと、呆れかえった表情。うん、そんなに酷かったらしい。

「危うく、覚えがないですと答えるところでした」

夜通し考えた嘘のせいで、追い返されかけていたなんて知りたくなかった。私の睡眠時間返せ。

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かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» いつも本当にありがとうございます!これからはまた前のようなペースでやっていきたいと思います、よろしくお願いします! (2016年6月30日 0時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - お久しぶりですね。他の方たちもぱったりと更新されなくて寂しかったんですよ。有難う御座いますと此れからも宜しくお願いします。 (2016年6月28日 23時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» 安室さんがこんな感じだったらいいなあという私得な展開でした...!そう言っていただけてよかったです! (2016年6月12日 23時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 安室さんカワ(・∀・)イイ!! (2016年6月12日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - 106さん» コメントありがとうございます!そんなことを言っていただきうれしいです!がんばります! (2016年6月12日 0時) (レス) id: ab8133160c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かまぼこ板 | 作成日時:2016年5月21日 23時

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