七日前 整理 ページ5
「ねえ、お姉さんって社長さんの秘書だったんだよね？」
「コナン！邪魔しないって言ったからから連れてきたんだぞ！」
「まあまあ、毛利先生...」
答える直前に遮られた私の返事は宙に浮いた。
ワンテンポ遅れて、そうだよ、と返す。
「事件について整理させてもらってもいいでしょうか？何か間違いがあれば高田さん、指摘お願いします」
改めて、ふる...透くんが事件のおさらいを始めた。
事件が起きたのは２３時頃。その日は私と社長と私の上司二人...新人の頃に秘書の仕事を教わった女性と、次期社長と期待される男性。その四人で会議をしていた。
「そこで...あなたは途中で帰ったと伺いましたが？」
毛利さんに聞かれて頷く。
「何時ごろだったの？」
「会議が始まったのが２１時半。そして私は２２時ごろに会社を出たよ」
最初の頃はまだ考えながら話していたが、今となっては慣れてしまいすらすらと言葉が出ていく。
「何故早退したんですか？」
「その日は気分が悪くてね」
朝からずっと、原因不明の体調不良だった。悪いものを食べた覚えもないし、まあそんなこともあるだろう。
「高田さんがですか...」
「えっ何か文句でも？」
いやそんな納得のいかない顔されても。お前はどっちの味方だよ。
私としてはそのタイミングということもあり、体調不良も疑われる原因にもなってるというのに。
「あの頑丈な？」
「あの！？そんなに私は元気っ子として有名なの！？初耳だよ！？」
子...？とまだまだ腑に落ちない様子。うん、わかってるよ２９歳だよ。
「真犯人に何か飲まされて、陥れられている可能性は？」
「警察が調べたみたいだけど、私が会社で口にしたものから何か出てくるような事はなかった」
「会社のみですか？」
熱心に聞いてくださっていた毛利さんに尋ねられる。
「はい。他に真犯人がいるとしたら会社の人間だろうって」
まあ特に見つかることもなかったから、こうして私がここにいるわけですけど。
そう、つい吐き捨てるように呟いてしまった。
やってしまったと思ったときにはもう遅い。
ああ、駄目だ。空気が悪くなってしまう。三人の顔が見れない。
「お姉さんって、なんだか秘書さんって感じじゃないよね！雰囲気とか」
私の心配をよそに、コナンくんが明るい声で放った。反射的に顔を上げると、笑顔のコナンくんに迎えられる。
気を使わせちゃったなあ、これは。小学生なのにコナンくんすごすぎる。
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かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» いつも本当にありがとうございます！これからはまた前のようなペースでやっていきたいと思います、よろしくお願いします！ (2016年6月30日 0時) (
レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - お久しぶりですね。他の方たちもぱったりと更新されなくて寂しかったんですよ。有難う御座いますと此れからも宜しくお願いします。 (2016年6月28日 23時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» 安室さんがこんな感じだったらいいなあという私得な展開でした...！そう言っていただけてよかったです！ (2016年6月12日 23時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 安室さんｶﾜ(・∀・)ｲｲ!! (2016年6月12日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - １０６さん» コメントありがとうございます！そんなことを言っていただきうれしいです！がんばります！ (2016年6月12日 0時) (レス) id: ab8133160c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ板 | 作成日時：2016年5月21日 23時
