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一日後 気づけ ページ40

「あれ...被ってる。ご家族か会社の方が持っていらっしゃったんですか?」

あまり気にならないが、話の流れでつい聞いてしまった。プライベートなこと聞いちゃったなあ、と少し反省。

「いや、一個はお前にって言ってたよ」

まるで私に当ててごらん、とでも言うようにこちらを試すみたいに笑う。

ええっ、私にってことは確かに家族や同僚はないな。麻衣なら話はとてもわかるのだけれど、彼女はここに来ていないはずだ。

うーんと悩む私を見て、少し肩を竦めて先輩は口を開いた。
 

「...安室さんだよ。高田が来る少し前に毛利探偵といらしてね」

「えええええ!!ちょっと待って彼来たんですか!?」

しかも少し前!!衝撃の事実!!もうちょっと早く家を出ていたら!!

「引き止めてくれていればよかったのに!」

いやあんなに敵意むき出しの方は...と小さく呟いて、

「高田さ、安室さんに俺の話したことある?」

「え、しまくりですよ?先輩の話しないなんて損じゃないですか」

「損…!?一体どんな話してるんだ…!?」

そういえば最初の頃、降谷が先輩のこと女性と勘違いしてて大笑いした覚えがある。懐かしい。

「先輩がアホみたいなことしてた話とか…?」

「それ話題にして楽しい!?というか彼笑ってた!?」

「いや…そんなに…」

そう答えたところで、先輩はあからさまにため息をつく。

「そこだよ、高田。そこでお前は気づかなきゃ」

「し、知ってますよ。先輩の話そんなにウケてないことくらい」

途中からちゃんと気づいていた。苦笑いされていたことに。私の話し方が下手くそだったからかもしれないが。

「え、笑い物にされてないからいいと思ったのに傷つくのは何故だろう…」

少し悲しげな顔をした先輩は、気を取り直したように顔を上げた。

「で、高田はちゃんと気持ちを伝えたのかな?」

「……いや、全くです。伝えたいことはあるけど、私たちもうこんな歳ですよ?縛り付けるようなこと言いたくない」

それに、コナンくんや母に聞かれたとき誤魔化そうとしたりしたけれど、一つだけずっと思っていることがあった。

「あと、彼は気づく人です。私からの想いに気づかないはずがない」

「じゃあ、逆も然りってことかな?」

とんでもないことを言い出した。そんなわけない。

「は?何がじゃあですか。プリン口に流し込みますよ二つ」

「喉に詰まるから!!」

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かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» いつも本当にありがとうございます!これからはまた前のようなペースでやっていきたいと思います、よろしくお願いします! (2016年6月30日 0時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - お久しぶりですね。他の方たちもぱったりと更新されなくて寂しかったんですよ。有難う御座いますと此れからも宜しくお願いします。 (2016年6月28日 23時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» 安室さんがこんな感じだったらいいなあという私得な展開でした...!そう言っていただけてよかったです! (2016年6月12日 23時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 安室さんカワ(・∀・)イイ!! (2016年6月12日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - 106さん» コメントありがとうございます!そんなことを言っていただきうれしいです!がんばります! (2016年6月12日 0時) (レス) id: ab8133160c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かまぼこ板 | 作成日時:2016年5月21日 23時

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