四日前 夢 ページ24
「...お姉さんは安室さんの帰る場所になるべきだよ」
唐突に放たれた言葉。またもや驚かされる。
「...っえ?」
「だからさ、待ってるって言ってみなよ。...待っててって言って欲しいんでしょ?」
ああ、そんなことそういえばつい言っちゃったなあ。でもよく覚えてたな。
「...うん。言って欲しいよ。そうだね、私が先にそう言うべきだ」
私の言葉を受けてコナンくんが柔らかく微笑んだ。
「...ふふん、振られた時は慰めてね?」
「小学生に慰めてもらうつもりなの...?」
「えっそんな」
そこは快い返事をして欲しいな!?
困惑する私をよそに、コナンくんは口を開く。
「...お姉さんの考え事の内容ってそれだけ?」
「うん?...いや、確かに違うんだけどさ」
何でわかったかってことはこの際どうでもいいとして。
「言ってもいいんだけど...コナンくんって夢の話とか許せる人?」
え?という感じのコナンくん。
寝てる時に見るやつだよ、と付け足しておいた。
「どうして?」
「人の夢の話とかつまらないから聞きたくないって人、たまにいない?」
親友の顔を思い浮かべながら答えた。森川麻衣。あいつは全く聞こうとしない。私がどんなに思い出し笑いをしていても聞いてくれない。...そりゃあ私が夢の中で空を飛んだなんて話は、麻衣にとってはどうでもいいことだろうけれど。
「...僕はどっちでもいいから、話してよ」
「そう?じゃあ遠慮なく」
夢と言っても、記憶を再生したようなものだった。
最近はバタバタとしていてすっかり忘れていたこと。
_______高校一年生時、世界史担当の先生はおじいさんだった。
歴史に絡めてたくさんの言葉を私にくれた。授業と全く関係の無い話だったり、最近の出来事だったり、内容も様々。そんな先生の話...もそうだが、ものの見方が大好きだった。
暑い時期のある日、授業は宗教関係の話に入っていた。
「コナンくん、最後の審判って知ってる?」
知らないだろうと思いつつも、この子なら...と聞いてしまった。
「ああ...世界が終わる時に良いことをしたか悪いことをしたかで、天国か地獄か行く場所が決められるっていう信仰だよね?」
その通りだった。すらすらと内容を述べるコナンくん。
「...もう驚かないんだから!」
「あっ、これはその...知り合いの兄ちゃんに聞いたんだよ!」
「知り合いの兄ちゃんもいろいろ教えてくれるねえ」
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かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» いつも本当にありがとうございます!これからはまた前のようなペースでやっていきたいと思います、よろしくお願いします! (2016年6月30日 0時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - お久しぶりですね。他の方たちもぱったりと更新されなくて寂しかったんですよ。有難う御座いますと此れからも宜しくお願いします。 (2016年6月28日 23時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» 安室さんがこんな感じだったらいいなあという私得な展開でした...!そう言っていただけてよかったです! (2016年6月12日 23時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 安室さんカワ(・∀・)イイ!! (2016年6月12日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - 106さん» コメントありがとうございます!そんなことを言っていただきうれしいです!がんばります! (2016年6月12日 0時) (レス) id: ab8133160c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かまぼこ板 | 作成日時:2016年5月21日 23時