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四日前 もし君が ページ23

“どんな人間もいつ死ぬかなんて分からないんだから”

昨日、母が最後に告げた言葉がぐるぐると頭の中を巡る。父のことを言っているのだろう。
だからあんなに必死だったのかなあと、ちらりとそんな考えも浮かんでくる。

確かに、父は人並みに健康な人だった。

「...お姉さん?どうしたの?」

...そうだ、コナンくんが来てくれてるんだった。
忘れるほど考えてたとは。
 

「...コナンくんはさあ、好きな子とかいる?」

「えっ!?いっいきなり!?」

「その反応はいるな」

明らかに動揺してるコナンくん。小学生らしさが出てきたと言うか何と言うか。

「何、クラスの子?」

「うっうん!そうなんだ!」

「そうかあ...」

クラスの子...何と若い響き。
そう呼べる時に一度だけでも戻れたらなんて、叶うはずのないことを考えたりしてみる。


「やっぱり今日のお姉さん何か変だよ?考え事してるみたいだし...」

「うーん...もし君がどこか遠くに...そうだな、一か月間くらい行くとしてその子に待ってて欲しい?」
 

数秒間、固まったコナンくんを私は眺め続けた。
しかしその数秒後、何故だかコナンくんがニヤニヤし始めた。

「安室さんのこと?」

「ん?自分の立場で考えな?」

お姉さん目が笑ってないよ...というコナンくんの呟きは放っておく。

まだニヤニヤし続けるから、生意気な奴め!と頬を引っ張ってやりたいが残念。仕切りの向こう側に腕が透けたりしないかな。

「...僕は待ってて欲しいな、ずっと。待ってくれてる人がいるから頑張れるんだよ」
 

私が聞いたのだから、何か言うべきだということはよくわかっている。でも言葉を捜す余裕も無い。
...今までにこの子の大人びた顔は何度も見てきた。しかし今の顔は大人びていたというか、愛しいものを見るようなそんな表情。そう、例え話ではなく本当のことのような。

 
「コナンくん...?」

「あっ!いっ今のは知り合いの兄ちゃんが言ってたことで!」

「ああ、そう...」

びっくりした...本人がそう言うのだからそうなのだろうけれど、あまりにも現実味を帯びていたというか。

「はあ、君には本当に驚かされるよもう」

「お姉さんが最後まで聞かないからだよ」

「私の所為かよ」

あの表情がその知り合いの方の真似だとしたら、コナンくん役者になれるんじゃない?という感想。あんなのもはや本物じゃないか。その人のこと知らないけど。
 

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かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» いつも本当にありがとうございます!これからはまた前のようなペースでやっていきたいと思います、よろしくお願いします! (2016年6月30日 0時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - お久しぶりですね。他の方たちもぱったりと更新されなくて寂しかったんですよ。有難う御座いますと此れからも宜しくお願いします。 (2016年6月28日 23時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» 安室さんがこんな感じだったらいいなあという私得な展開でした...!そう言っていただけてよかったです! (2016年6月12日 23時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 安室さんカワ(・∀・)イイ!! (2016年6月12日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - 106さん» コメントありがとうございます!そんなことを言っていただきうれしいです!がんばります! (2016年6月12日 0時) (レス) id: ab8133160c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かまぼこ板 | 作成日時:2016年5月21日 23時

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