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五日前 動け ページ22

「な、何しに来たの...?」

いつものように今日もまた、面会室のドアが開いた。
現れた人物を見てついそう呟いてしまったが。

「何しにって...そりゃあ娘に会いに来たに決まってるでしょう」

相変わらず、語尾に音符でもつきそうなテンション。その娘が捕まったときには珍しく落ち込んでいたようだけれど...今となってはもう戻っている。

「ああ、まあそうだろうけど...」

何か嫌な予感がするなあ。
勿論、こうして会いに来てくれたこと事態は嬉しい。
 

「で、あの降谷くんって?」

ニヤニヤと嫌な笑いを浮かべて尋ねる母さん。

そらきた。探偵に頼んだことによる安心感もあるだろうけど、今日のこの人はやたらご機嫌。

母から連絡があった、と聞いた時点でできれば母に会いたくないなあと思っていたが。
ある意味予想通りの反応。
折角来てくれたんだけど、そろそろ帰らないかなという視線には全く気づいていないようで話を続ける。
 

「あの子、一回家に来なかった?」

「ああ、来たね。線香をあげに」

いつだったのか何て細かい事は全然覚えてないけれど。
話を聞いたからには行動をとらなければ、という考え方は降谷ならあり得る。
墓前の花だってそうだ。
 

「...付き合ってないの?」

「え?家に帰りたい?忙しいなら無理しなくてよかったのにー」

「流石に誤魔化し方が雑だなあ」

クスクスと笑って一旦私に向き直る。

「今のでAの気持ちは十分すぎるくらいわかった。今まで気になる人がいないって言い続けてた理由も」

満足そうに笑い続ける母に呆れると同時に、敵わないなあという思いさえ生まれた。
 

「でも高校生のときから知り合いって聞いたよー?ちょっとどころかかなり動くのが遅い!」

というかあんた動いてすらないじゃあないの!と、厳しい声で更に続ける。
母の言葉に頷くしかなくて、言い返す言葉も見つからない。
 

「しかも降谷くんの口ぶりからいくと、会ってない期間があったみたいじゃない」

「思いの他知ってるんだね」

「だからこそ!今のうちに何か行動を起こすのよ!?」

さっきまでのふざけた態度が嘘のように、熱く語る語る。
 

「...仕事の関係で迷惑はかけられないの。だから、もういいから」

「仕事!?仕事が何なの!?そんなこと気にしてる場合じゃないでしょう!」

四日前 もし君が→←約十二年前 まるで



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かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» いつも本当にありがとうございます!これからはまた前のようなペースでやっていきたいと思います、よろしくお願いします! (2016年6月30日 0時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - お久しぶりですね。他の方たちもぱったりと更新されなくて寂しかったんですよ。有難う御座いますと此れからも宜しくお願いします。 (2016年6月28日 23時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» 安室さんがこんな感じだったらいいなあという私得な展開でした...!そう言っていただけてよかったです! (2016年6月12日 23時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 安室さんカワ(・∀・)イイ!! (2016年6月12日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - 106さん» コメントありがとうございます!そんなことを言っていただきうれしいです!がんばります! (2016年6月12日 0時) (レス) id: ab8133160c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かまぼこ板 | 作成日時:2016年5月21日 23時

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