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七日前 理由 ページ3

ずっと待っていた。私は。さっきはつい罵ったが、今とてつもなく嬉しい。
何かこみ上げてくるものがあるのがわかり、必死でこらえる。
 
「高田さん...?」

ぼやけてくる視界。零れないように服の袖で拭う。

 
「ごめん。責めるつもりはなかった」

「いえ...それより今はあなたの話です」

一気に今の状況に引き戻され、聞くべき事を思い出した。

 

「...私の話もそうだけど。君がどうやってここに辿り着いたのかが、私はとっても気になる」

私はまだ状況が全く分かっていない。大まかにでも聞いておかないと、これから話に集中できない。

「そうですね...あなたのお母さんから連絡が入った、それだけです」
 

なかなか簡潔に話してくれたようだけれど、その一文がわからないよ...!?
でもなんだかこれ以上は言いたくなさそうな表情。いや流石にここは譲歩できない。

「...もうちょっと詳しく言ってくれるかな!?」
 

でも、母とメル友とかいう返事返ってきたら立ち直れない。
私に優しい答えであると願おう。
 

はぁ、と一つため息をついて話し始めた。

「高田さん。あなた連行される直前、僕にメール送ろうとしてたらしいですね?」
 

今回は一文で十分だった。

そういえばそうだった。もう自分ではどうすることもできなくて、どうかしようとも思えなくなってたあの時の私は、ただただ必死に降谷に助けを求めようとしていた。

別れを告げたのだから、アドレスは変更していると分かっていながら。
そうするしかなかったのだ。

送りきれてもいなかったけれど。

 
「そしてその下書きメールを見つけたあなたのお母さんが、その宛先の電話番号に電話されたというわけです」

携帯の電話帳から、“降谷零”を探す母の姿が浮かんだ。
私が危機的状況で助けを求めた人物、ということで母も降谷にすがったのだろう。

 
「でも...」

それならアドレスは変えてなかったの?
 

 
そんな質問は口に出せなかった。今は聞いてはいけない気がした。何故だかわからないが。

 
「ということです。納得してくれましたか?」

気になることはあったが、仕方なく頷く。

 
「じゃあ今度は私の番か」

「あ、ちょっと待ってください」

「えっ、さっきまで急かしてたのにここで止める!?」

 
もう、一体何なんだ。

 
「実は、もう一人...いえ、二人の方がいらっしゃているので呼んできますね」

そう言って立ち上がり、颯爽と面会室を出て行った。

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かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» いつも本当にありがとうございます!これからはまた前のようなペースでやっていきたいと思います、よろしくお願いします! (2016年6月30日 0時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - お久しぶりですね。他の方たちもぱったりと更新されなくて寂しかったんですよ。有難う御座いますと此れからも宜しくお願いします。 (2016年6月28日 23時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» 安室さんがこんな感じだったらいいなあという私得な展開でした...!そう言っていただけてよかったです! (2016年6月12日 23時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 安室さんカワ(・∀・)イイ!! (2016年6月12日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - 106さん» コメントありがとうございます!そんなことを言っていただきうれしいです!がんばります! (2016年6月12日 0時) (レス) id: ab8133160c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かまぼこ板 | 作成日時:2016年5月21日 23時

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