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七日前 友人A ページ12

会社の方に話を聞く許可を取っている間、コナンくんからメールを受信した。

一度帰宅してから、彼女は外出したとのこと。

全く...何をやっているんだあの人は。無意識にため息が零れる。

大方、その間に家に侵入した人がいるのだろう。
合鍵を作った者がいるやら侵入されたやら説教の材料は増えていくのだが、今はそんなことをやっている場合ではない。
 

「毛利先生...ここの近くの薬局に行っていただけませんか?」

メールの内容と、それならば防犯カメラにでも映っているだろうということを伝える。

「わかった。そっちは頼んだぞ」

「はい!」

 
折角ここまで来たが、店は近くと言うことなので分かれて調べた方がいいだろう。

こっちはなかなか許可が取れない。事件後に責任者となっている者が出張中らしい。
待つために用意されたのは応接室。何度目かわからないが部屋の中を見回した。

会社の中まで来たのは流石に初めてだった。玄関前までは来たことがあるけれど。

そんなことを考えていたら、ドアがコンコンと鳴った。
 

「はい」
 
「失礼します。お待たせしてすみません」

扉を開く音と共に、受付の女性が入ってきた。

「具体的に話がある方というのはいらっしゃいますか?」

どうやら許可が取れたようだ。

「森川さんは今日来られていますか?」
 

目当ての名前を口に出すと、確認して参ります、と残して去っていった。

フルネームを知らないのは痛いところだ。顔だって知らない。

森川さん。高田さんの大学からの友人と聞いている。友人と呼べるほどの仲になったのは、就職先が同じと分かってかららしいが。

 
しばらくして、またドアが鳴った。

「確認したところ、うちの会社には森川は一人でした。連れて来ているのですが、部屋に入れてもよろしいですか?」

「ありがとうございます。お願いします」

受付の方が出て行く代わりに、一人の女性が入ってきた。

「営業課の森川麻衣です。よろしくお願いします」

一つに束ねた黒髪を揺らして微笑んだ。

「こちらこそ。時間を取らせてしまって申し訳ないです」

「いえ...それよりも!あなたが降谷さんですね!?」

何故だか豹変した森川さん。目を輝かせて勢いがものすごい。

「はっ、はい...そうですが...?」

しまった。高田さんが僕のことを話しているとしたら、この人の中で僕は“降谷零”なのだ。
いや、話しているとしたらではなく話しているのだろう。

受付では安室で名乗ったのだから。

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かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» いつも本当にありがとうございます!これからはまた前のようなペースでやっていきたいと思います、よろしくお願いします! (2016年6月30日 0時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - お久しぶりですね。他の方たちもぱったりと更新されなくて寂しかったんですよ。有難う御座いますと此れからも宜しくお願いします。 (2016年6月28日 23時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - かなとさん» 安室さんがこんな感じだったらいいなあという私得な展開でした...!そう言っていただけてよかったです! (2016年6月12日 23時) (レス) id: 8b9d5f2ddb (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 安室さんカワ(・∀・)イイ!! (2016年6月12日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ板(プロフ) - 106さん» コメントありがとうございます!そんなことを言っていただきうれしいです!がんばります! (2016年6月12日 0時) (レス) id: ab8133160c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かまぼこ板 | 作成日時:2016年5月21日 23時

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