亡霊になった君。【呪術廻戦】

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毎日呪具を振り回した。私には天与呪縛があることを知った。


術式が攻撃力を持たない代わりに、運動神経が良いという事。

近接でも中距離でもそこそこ戦えるようになった。



転校して1ヶ月、1人の任務はないけど先輩や同期と一緒に行動することが増えた。




『暑いですね〜』

「もう8月だもの。」




歌姫先輩は物言いが優しくて大好き。

いつも可愛がってくれた。


練習してたらジュース買ってくれるし、困ってたら助けてくれるし本当に大好き。




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『今日も歌姫先輩が可愛いです、っと。』

「へー、なにそれ日記？」

『あ、うん。悟も可愛いですって書いてあげようか？』

「世界一かっこいいって書いとけ。」




はいはいと返事をして、続きに書いた。

「マジで書くなよ」と顔を赤くして怒られた。


本格的に暑い夏が始まった。

まだまだ強くなりたいと思う心は誰よりも負けてないず。この夏で差を詰めよう。




『ねぇ、入道雲って触れそうじゃない？』

「はぁ？何言ってんだよ。」

『だってモクモクしてるし。』




窓から空に向かって手を伸ばすけど、届かない。

当たり前。雲が掴めないことや、雲に乗れないことは小学校で習ったし。




「連れて行ってやろうか？」

『え？』




返事をした時にはすでに悟に抱えられて宙に浮いていた。




『すごい！天才なの？！飛んでるー！』

「うるせえ〜落とすぞ。」

『無理死ぬ！』




悟なら本当に雲まで手が届いてしまうのだろうか。


…いいなぁ。





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