それは雪のように【鬼滅の刃】

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思春期特有の照れとの格闘の末、不死川はなかなか受け取れずにいた。


不「 (ずっと持ってて欲しい、の一言がなんで言えねェ。)」


不死川がぼーっとしているとにちか様から隊服の支給の声がかかった。


『隊服貰えるんだって！あっち行こ！』


にちか様の元に向かうため半ば強引に香袋を不死川に返した。


不「(やっちまったァ...。俺がモタモタしてたからだァ...。)」



〜〜


全ての手続きが終わり、皆それぞれ育手や親元へと帰っていく。不死川もそのうちの1人だった。


不死川くんまだいるかな〜、、いた！お礼に甘味処に誘おう！


『不死川くんお疲れさま！もう帰っちゃう？』


少し困ったような寂しそうな顔で不死川を見るA。


不「おつかれさん。そのつもりだがどうしたァ？(ンな顔で見んなやァ...。帰りたくなくなるだろォ...。)」


『あの、時間あったらなんだけど、香袋のお礼がしたくて...。良かったら今から甘い物食べに行かない？』



不「礼ならいらねェよ、、、だが甘味処なら行くゥ...！！」


『本当！？やった！ありがとう〜！！そうと決まったら早く行こ！！』


Aは不死川の腕に自分の腕をぎゅっと巻き付け、小走りで走り出した。


不「(おィ/// 胸が当たってらァ///)」


『あれ？顔赤いけどどうかした？？』


不「ンな引っ張んなくも逃げたりしねェわァ」


『そうだね！まだお昼過ぎだし、ゆっくり行こっか(ニコ)』


照れ隠しのつもりが少し離された温もりに寂しさを覚えるのであった。

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