Hero 【Masaya.K】 ページ9
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柾哉「A。」
A「…ん、？」
柾哉「…寝れない？」
A「…うん」
2人で新生活を始めて3ヶ月くらいだった頃だった。
お互い、新しい環境での仕事が多くなって、
それでも、2人で同じベッドに入って
おやすみを交わすのは毎日の日課で
その、日課に何度幸せを感じたことか。
けれど、そんな日課があっても
紛れないネガティブな気持ちが今、少しだけ私にのしかかる。
外側を向いてベッドに寝転ぶ私に
なにか気づいて
後ろからギュッと優しく包み込んでくれる。
私の背中に、そっと温もりが添えられた。
クルッと向きを変えて、
向き合わせになると、意外と近くてびっくりしたけど
何かに寄りかかりたい。すこしのわがままが湧いてきた。
柾哉「どうしたの〜。笑」
A「…疲れちゃった、少しだけ。」
今にも零れてきそうな、私の瞳に溜まった涙を
頬を触れるようにして、どうしたのと困った笑顔で掬ってくれる。
柾哉「そっか…なんか、その、不安なことでもあるの？」
A「…毎日、不安なことだらけ。なんか、上手くいかなくって。失敗しまくりで上司怒らせちゃうし、協力してくれた先輩が自分のせいで怒られてるの見ると、申し訳なくて、自分がちっぽけに見えるし、
そんな中、同期はどんどん仕事任せて貰えるようになってて…
私が好きで始めた仕事だから、弱音は吐きたくないって思ってたし、私がこんなとこで辛いなんていってたら柾哉くんの方がよっぽど私と比にならないくらい頑張っててきついなって思うこといっぱいあるだろうに、私なんかがって、そしたらなんか
何も出来ない自分がなんか、嫌になってきちゃって」
柾哉「…A」
どんどん込み上げてくる涙に声が揺らぐ。
女の子には時々めんどくさいほどの自己嫌悪に陥ることがある。今日はきっと、その日。
全部吐き出したあと、あぁ、何私言ってるんだろう、めんどくさいよなって
我に帰った瞬間。
ギュッと今度は正面から体が引き寄せられて、
さっきよりも少し力強く、ベッドの上で抱きしめられる。
柾哉「頑張りすぎなくていいんだよ。」
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いちこ(プロフ) - ふらっしゅ様＊ありがとうございます！もちろん2のフェンファンも読みました！もう5回は読んでます笑！はぁ、、尊い…って噛み締めながら読んでます！ほんとに文章が素敵で胸にきゅんきゅん来るんです！語彙力が無くて伝えられなくてもどかしいくらい好きです… (2021年9月11日 8時) (
レス) id: b39883ce53 (このIDを非表示/違反報告)
ふらっしゅ(プロフ) - いちこさん» コメントありがとうございます！ 嬉しい言葉ばかりで幸せです！ みなさんどれが好きなんだろうって11人分書いてて思ってたのでお気に入りの作品が聞けて嬉しかったです！フェンファンなら本作2の1番初めにもお話ございますので是非覗ご覧下さい！ (2021年9月11日 0時) (レス) id: dceb5e0f83 (このIDを非表示/違反報告)
いちこ(プロフ) - フェンファンの小説が無くて悲しかったんですが、まさかこんな素敵なお話に出会えるなんて…！！ありがとうございます！！泣、めちゃくちゃ好きでもう何回も読んでます！！ (2021年9月10日 10時) (レス) id: b39883ce53 (このIDを非表示/違反報告)
まりな(プロフ) - これからも全力で楽しみに待ってます！(ちなみにふらっしゅさん西くん推しだったんですね…！私も西くん推しなのでめっちゃ嬉しいです！) (2021年7月27日 19時) (レス) id: 5bbf9f4adb (このIDを非表示/違反報告)
ふらっしゅ(プロフ) - まりなさん» コメントありがとうございます！嬉しい言葉ばかり…(><)とってもありがたいです！これからも私の想像が続く限り頑張りたいと思うので楽しみに待って貰えると嬉しいです！ (2021年7月19日 23時) (レス) id: dceb5e0f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらっしゅ | 作成日時：2021年6月24日 18時
