＊6__drop into the dark �� ページ25
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誠司「あのさ」
誠司が意識を取り戻して、退院してまた俺らの所に帰ってきてから1週間たった頃だった。
多くは思い出すことが出来なくても
根っからの努力家な誠司は1歩1歩、少しずつだけど再び俺らとの日々を取り戻そうと絶望団地で育った俺らだけど希望の日々がまた始まった。
誠司「…また少しづつ思い出してきて」
楓士雄「お〜、いいじゃんいいじゃん。またなんか思い出した？笑」
誠司「もしかしたら、俺の勘違いかもしれないんだけど」
楓士雄「なんだよ、躊躇っちゃって。笑
俺らそんな仲じゃないだろ〜笑」
サダばぁの店に俺と誠司。たった2人。
無駄に口ごもる誠司の肩をポンと叩いて笑って見せた。
俯いてたその顔をパッと上げて誠司の目がしっかりと俺を捉えて、一瞬の間が少し怖かった。
楓士雄「…っ、どうしたんだよ、そんな真剣に。笑」
何かが予感する。
その予感が自分の顔を引き攣らせてるのも自分でわかった。
誠司「もう1人、いたよね。女の子。」
楓士雄「っ…」
揺らがない誠司の目。
耐えきれずに息を飲んで目をそらす。
楓士雄「…居たよ。美龍妃だろ。」
誠司「…みり、さ…」
何かを遡るように目を泳がして立ち尽くす誠司は、全て事が終わった時倒れ込むように傍にあった鉄板のある机の椅子にぐだっと座り込んだ。
俺だった美龍妃の名前を出されて、かっこ悪いくらい動揺してた。
けど、誠司がドスっと座り込む音にハッとして顔をあげればポツポツと話し出す誠司がいて、大丈夫かと肩をすくおうとしたときに発した言葉は魔法のように俺の体を動けなくした。
誠司「あの時、、、
あの時助けに来てくれたの、美龍妃だ…」
楓士雄「はっ…？」
誠司「俺が飛ばされて、意識朦朧としてるとき、助けてくれた女の人いて、ずっと俺の名前呼んでて、『あんたはみんなの、絶望団地の希望なんだから』って。」
楓士雄「美龍妃がっ…美龍妃どこにいんだよ！！！！」
楓士雄「ふざけんなよっ！
何カッコつけて消えてんだよ！！！！」
弱虫だけど、怖がりなくせに
責任感は強くて絶対人を助けるところ、
誠司のことはいつもあんたって呼んでた。
間違いなくそこに居たのは美龍妃だ。
近くにいるはずなのに追いつけない。
姿が見えない。人を助けるだけ助けて消えてったあいつが憎かった。
テーブルの上にあったコップの水が
俺の怒りから溢れてた。
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美紀(プロフ) - 作者さんこの小説残してほしいです (2021年5月31日 20時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
ふらっしゅ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！移行後も皆様に楽しいストーリーをお届けできるように頑張ります！コロナで少し忙しい日々が続きますが絶対良くなる日が来るって信じてお互い気持ちだけは明るく居ましょうね！^^* (2021年3月6日 10時) (レス) id: dceb5e0f83 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月5日 14時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらっしゅ | 作成日時：2020年4月15日 2時
