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美龍妃「っ…ふぅ。」
吉龍「…なに、緊張してるのか。笑」
美龍妃「…緊張なんかしてない。
覚悟決めただけ」
吉龍「いい覚悟じゃないか」
美龍妃「…なんのためだと思ってるの。私が九龍にはいるのは。」
全てを捨てた。
鬼邪高と鳳仙が絶望団地に乗り込んで新太を助けてから
私達、いや、私を除いた絶望団地の6人は久々の再会をしたようだった。
けど、私はできなかった。
九龍の血が流れている私には、
生半可に彼らを裏切っているようで
それほど残酷なこと、私には出来なかった。
どうせ、いつか私が九龍と繋がりがあることくらいバレてしまうしその時失うものは山ほどあるそんなこと分かっていたから
中途半端に傷つけて私も傷ついて苦しくなるくないなら
いっそ染まってしまおうと。
九龍と楓士雄たちの対立が大きくなった時
割り切っていた方が
楓士雄達だって、私を本気で恨んで本気を出すだろう。
どうせ恨まれるなら、嫌われるならキレイさっぱり未練なんてないまま。
そうでなきゃ、残酷。
お互い好きなまま対立して
どれが悪だか見分けがつかなくなる。
それに私だって立場を明確にしておいた方が
傷つくことも少ない。
自己防衛でもあるし
楓士雄、
あんたのためでもあるんだよ。
覚悟を決めるってそういうことなの、おじさん。
私はもう楓士雄から嫌われる、もう二度と顔を合わせられない運命だって割り切ること。
最後にひとつ思うのは楓士雄元気で無事でいて。
そう願うだけの私の覚悟。
鬼邪高の制服から
吉龍おじさんから、加入祝いだと言われ渡された
真っ黒のスーツと7cmもあるハイヒールに履き替えて
吉龍おじさんの黒い車に乗る。
あの頃より十分な生活をしている。
けど、バックミラーに映る私の目の色が
暗いのは私でもわかる。
私は私を捨てた。
___________to be continued
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美紀(プロフ) - 作者さんこの小説残してほしいです (2021年5月31日 20時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
ふらっしゅ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます！移行後も皆様に楽しいストーリーをお届けできるように頑張ります！コロナで少し忙しい日々が続きますが絶対良くなる日が来るって信じてお互い気持ちだけは明るく居ましょうね！^^* (2021年3月6日 10時) (レス) id: dceb5e0f83 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月5日 14時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふらっしゅ | 作成日時：2020年4月15日 2時
