モブ？モブイン？いやいや多分準レギュラー2

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こっちいないよー！
こっちもだ！

公園の奥から2人の声が響く
それを聞いてあたしは一気に青ざめた

誘拐か……！？
いや､1人で帰ったのかも？
でも光彦くんみたいな常識のある子がそんなことをするだろうか

公園の外に走り出て辺りを見渡す
多分まだ時間的にはそう遠くは行っていないはず
道に出てしまえば見通しがいい
歩美ちゃんと元太くんも着いてきて3人で光彦くんの名を呼ぶ


「Aお姉さん！あそこ！！」


歩美ちゃんが指をさした方を向くと光彦くんともう1人の人が話しているのが見えた

あれってまさか……！！


『光彦くん！！』


走って近づくと2人ともこちらに顔を向けた


「Aお姉さん……！！」


彼は少し泣きそうな声であたしの名前を呼んだ
どうしたのかと聞くと鬼ごっこ中隠れていたところ男の人に連れていかれそうになり､そこをこのお兄さんに助けられたらしい

……？
お兄さん……？

光彦くんの視線に合わせていた顔をあげるとその人と目が合った


『あはは､光彦くん､この人女の子だよ』


そう伝えるとちびっこ達は一瞬ポカーンとしたものの､数秒後にえぇぇぇ!!?となんとも可愛らしい叫び声を上げた

あれ､歩美ちゃんと元太くんも男の人だと思ってたのか


「ちょっとちょっと､なんですぐにバラしちゃうんだよAー」

『ごめんって』


あたしに向けて少し頬をふくらませたあと少年探偵団に向き直り彼女は自己紹介をした


「僕は世良真純｡よろしくな！」

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