モブ？モブイン？いやいや多分準レギュラー2

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『そういえば今日はハムサンド頼む人いませんね｡』




第1次ピークが過ぎ､賄いを食べている時にふと聞いてみた｡


ここに来ると頻繁に耳にする単語なのに｡




「今日は安室さんがいないから｡最近では安室さん目当てで来店されるお客さんが多くて……｡」




本当に安室さん人気よね､と眉を下げて笑う｡
確かに今日はちょっとだけ中を見てから通り過ぎる女性が多かった気がする｡
安室さんがいないから寄らない､といったところだろうか｡
安室さんが人気なのはお店の売上､売名にとってはいい事だが､不在になると少しだけ厄介だ｡
というか､それだけで入る入らないを決められるのは悔しい｡




『まぁでも梓さん目当ての方もいらっしゃいましたけどね｡』




刑事さんとか刑事さんとか刑事さんとか｡
入って第一声が"梓ちゃん"て｡
どんだけ梓さん好きなんだ｡
ごめんなさいねあたしが接客で｡




『って､話しすぎましたね｡お皿洗います｡』

「あ､お願いね！」




お皿を下げようと席を立ったと同時にドアベルが鳴る｡
いらっしゃいませ！と振り返るとそこには見知った顔たちが立っていた｡
少年探偵団と阿笠さんだ｡




「あ！Aお姉さんだ！」

「お久しぶりですね！」

『久しぶりー､元気だったかーい？』

「元気だぞ！」




空いている席にどうぞ､と言えばお姉さんバイトしてたんだと口々にみんなが言う｡
一日だけだと伝えるとえー､と揃って眉を下げる姿が可愛くて小さく笑った｡




「早速注文いいかのぉ｡」

『承ります！』

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