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そんなこんなで会場に着くと沢山の人で溢れ返っていた
この中に先輩もいるのだと思うと見られないようにしなきゃ、と緊張感が増す


「さ、私達はこっちよ」


園子が指を指したのは裏口
近くに立っていた警備員に園子お嬢様のお通りよ!とドアを開けさせた


「すげぇな園子…」

「ホントよね…」


幼馴染カップル(仮)が驚嘆しているが、君達は幼稚園児の時から一緒じゃないの?

中に入ると次郎吉さんが待っていた
宝石のある部屋に通され、説明を聞く
どのような宝石で何処から手に入れたとかどのような歴史があるとか色々聞いたが何を言ってるのかさっぱりだった


『ねぇ園子、あたし御手洗行きたいんだけど』

「あぁ、それなら出て右をずっと行った所よ」

『ありがとー』


話に飽きてしまったあたしはトイレを口実に席を立った
出る時に気を付けろよ?と工藤に言われた
あたしは大丈夫大丈夫、と軽く返した
部屋を出てしばらく歩いていると前から小走りで来た男性にぶつかってしまった


『ッ!』

「も、申し訳ありませんお客様!お怪我はありませんか?」


立てますか?と手を差し伸べる男性に違和感を感じ、まさかとは思ったがつい声に出してしまった


『か、いとうキッド…?』


そう聞くとキョトン、とする男性職員
あ、違ったかな


「何を言っているのですか?お客様、私は怪盗キッドではありませんよ。それよりもどこかに用事があったのでは?」

『ぁ…あぁそうだった』


違ったか、と手を借りて立ち上がりありがとうございました、と後ろを向いた途端にハンカチで口を塞がれた
最後に聞こえたのは


「いやー、手間省けたぜ。さんきゅ」


と、どこか工藤に似た声だった
ていうかやっぱりキッドだったのか
そこからは意識が途切れ何も覚えていない
次に目を覚ました時には皆の顔があたしを覗き込んでいた
壁にもたれて意識を失っていたようだ


『……ぇ』

「良かった、目ぇ覚めたか……ってなんで顔を顰めたあなたの苗字」

『いや、何故に目覚めて一番に工藤の顔なんだろうって思って』

「おい」


工藤にお前なぁ、と言われた
小五郎さんにはなんだよ、元気そうじゃねぇかと言われ、園子には何でAなのよ!と言われた

なんだこれ、あたし散々じゃないか?

蘭はまぁまぁ、と園子をなだめてくれた
聞いたら今回キッドはあたしに化けたらしい


「つーか大丈夫じゃなかったじゃねーかよ」


しかめっ面で言われる


『だってまさか自分に化けられるとは思わないじゃん?』

「そーだけどよ…あ、立てるか?」


そう言って手を差し伸べる工藤
デジャブを感じた

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想い人(プロフ) - 心さん» 楽しみにしてくださってありがとうございます!1日1話のはずが不定期になってしまい本当にすみません…!完結まで持っていきたいと思うのでこれからもよろしくお願いします! (2019年10月31日 4時) (レス) id: e9eaf42caa (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年10月27日 17時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
想い人(プロフ) - 美桜琉さん» 本当ですか!?とても嬉しいお言葉ありがとうございます!すごく励みになります!これからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月16日 23時) (レス) id: e9eaf42caa (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - めっちゃ面白いですね!これからも更新頑張って下さい! (2019年9月16日 18時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
想い人(プロフ) - いえ、大丈夫ですよ。こちらこそ原因が分からずすみませんでした。 (2019年9月14日 17時) (レス) id: e9eaf42caa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:想い人 | 作成日時:2019年9月1日 3時

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