モブ？モブイン？いやいや多分準レギュラー

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風見さんと共にリビングに入ると､早速父親が絡んできた


「久しぶりだなぁAー！元気かぁ？彼氏出来たかぁ？」


うっわ酒臭い！
近づかないで！！

と､思春期真っ盛りのセリフを父に向かって放つ
いいじゃねぇかぁ､と引き下がる気のない父にあたしはため息をこぼした
世界の平和を守る人がこんなので大丈夫なのだろうか
あたし達がこのやり取りをしている間に風見さんは母に座るよう勧められて有無を言わせずに座らせられていた

急に両親が恥ずかしくなってきた…
どうしよう…
あたしはあと何回風見さんに頭を下げるのだろうか


『彼氏はいない､とりあえず座って｡そして近づかないで』

「なんでだよ〜…警察だって大変なんだぞぉ…」


涙目で訴えてくる
流石にアラフォーの人に言われてもトキメキは一切ない
うわぁ…とジト目を向ける

ん？
ちょっと待って？


『えっ､お父さん警察だったの！？』

「えっ､知らなかったの？」

『だって世界の平和を守るとか言ってたからてっきりただの厨二病かと…』

「実の父に向かってなんてことを」


多分この人生で1番の驚きだろう
しかし風見さんまでもが驚きの表情をしているのは解せない
娘だからってなんでも知っている訳では無い
まぁ､この件は聞くのを諦めたあたしにも非はあるのだが


「Aさんは…ご存知なかったのですか…」

『……はい､お恥ずかしながら』


だって世界平和とか言って話そらすから…
八割くらい父が悪い､うん



あなたの苗字 A､父の誕生日にまさかの逆サプライズ

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