モブ？モブイン？いやいや多分準レギュラー

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今度は青子に引っ張られるがままに野菜コーナーやお肉コーナーを動き回る

この2人お金持ちすぎじゃない？
カゴの中を見てみなよ
めっちゃ入ってんじゃん…ｯ！！
しかもそれ高級お肉だよ！！

金持ちはいいですね､と言うと何言ってんだコイツ､という目で見られる
心が抉られた


「いやー､Aのおかげで助かったわー」

「うんうん！」

『いやいや､こちらこそありがとう！助かった！』


お会計を済ませて外に出る
2人は徒歩で来ていたらしく､こっちまで着いてきてくれた
帰るわ､と鍵を自転車にさしたところで快斗に止められる


『どしたの』

「はいこれ」


そう言ってお得意のマジックで青いバラを2本差し出した
受け取ってみると本物ではなく折り紙で折られたものだった


『何これ？』

「俺達なりのバースデーカードだよ｡お前が会計してる時に青子と作ったんだ」

「Aのお父さんにはずっとお世話になってるし！」

『あ…ありがとう｡お父さん喜ぶと思う｡絶対』


折らないようにカバンに丁寧に入れる
んじゃ帰るわー､と2人は背を向けて歩き出す
あたしもじゃあね､と手を振ったあとペダルを漕いだ
早く帰らないとケーキが作れなくなってしまう

焼肉…後で青子ん家行こっかな
でもな…絶対迷惑だよな
うん､やめよう

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