モブ？モブイン？いやいや多分準レギュラー

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あたしは勢いよく開いたドアに驚いて固まっている蘭にさっき渡された封筒を目の前にかざしながら興奮状態で話しかけた


『蘭！あのね！今日ポアロで一日バイトさせてもら…ったん………だけど………』


あたしは蘭の足元に顔を向けながら段々と語尾が小さくなっていく
理由は､工藤に良く似た男の子が蘭と手を繋いでいたから
その子も驚嘆した顔をしている
例えるならなんでお前がここに？という顔


『えっ！？工藤との子供いたの！？』


見て第一声がこれだった
すると蘭は顔を赤くして否定し､男の子は男の子で飛ぶんじゃないかという勢いで首を横に振っている


「ち､違うの！これには訳があって……！！」

「うん！うん！」


あたしは2人の迫力にそうなんだ…と言わざるを得なかった
そして蘭は空気を変えようと急いで話題を振ってきた


「それで！なんでAはポアロでバイトしてたの？」

『あ､それはね！』


その手に乗ってしまうあたしも相当なバカだと後で気付いた

いや､元から自分で頭良いとは思ってなかったけどね！


『蘭と工藤のデートの感想を聞きたくてさ〜！お礼を兼ねて今日ずっとここでバイトしてたの！あ､先生には内緒ね！？そしてそしてぇ……じゃーん！お給料貰ったの！』


そう言うとそうなんだ！お疲れ様！と拍手を送ってくれた
男の子もお疲れ様！と笑顔で拍手をしてくれる

工藤より素直でええ子やん…
お姉さん感動だよ

心ゆくまで褒めてもらったあたしは唐突に本題に入った


『んで､その子どこの子？』

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