モブ？モブイン？いやいや多分準レギュラー

3 ページ3

午前授業が終わってお昼になり､いつも通り蘭､園子と一緒に弁当を食べる
工藤はクラスの男子と食堂に行った
それを見て園子が声を発する


「もー蘭ってばいつになったら告白するのよ」

「え！？こ､告白なんてするわけないでしょ！だいたい新一とはただの幼馴染ってだけなんだから！」


蘭は否定しているが顔は赤く染っている
それを見てあたしと園子は余計に盛り上がる


『あれれー？あたしら別に“工藤”とは言ってないけどなぁー？』

「引っかかったわねぇ！蘭！」


それは2人がいつも言ってくるからでしょ？と蘭は慌てた様子で言うが､だからといって今回もそうとは限らないとあたしは返した
園子はAナイス！と言ってくれた
2人でハイタッチをする
蘭は目の前で分かりやすく呆れていた


『でもさー､冗談抜きで早くしないとヤバくない？取られちゃうよ？』

「そーよそーよ」


そう言うと蘭は眉を下げて､寂しい顔をして笑う


「アイツは私の事なんか見てないわよ」


それを聞いてあたしと園子は顔を見合わせてニヤ､と笑う
実は前に工藤が蘭のことを好きという言質をとることが出来たのだ
その時の男子にはとても感謝をしている


『まぁ蘭がそう言うなら急かさないけどさぁ？早めに言っちゃいなよ？』

「そーする……って､別に私は新一なんて＿＿」

「はいはーい､もういいから早く食べちゃいましょ？」


納得がいかない､という顔の蘭を横目に他の話題を振って会話を再開させた

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す