ひきこもりでもシェアハウスしたい！パート２

志麻 お腹の風邪* ページ22

※嘔吐、下痢表現があります。苦手な方はUターンをお願いします。

3.うらたぬきさいど

夜、なぜか目が覚めた。スマホを見て時間を確認するとLINEの通知が入っている。相手はセンラで、まーしぃの熱が高くて病院に連れて行きたいから車を出してほしいとあった。

返信を送って車の暖房を入れてセンラを待つ。少しして、まーしぃを抱えたセンラが車に乗り込んだ。

運転して、病院へ。まーしぃがお腹が痛そうにしていたのでトイレに連れて行った。

志麻「んっ。痛い…」

うらたぬき「しんどいね…」

まーしぃのお腹をさする。腹痛で吐き気までしてきたみたいだ。

うらたぬき「おっと、気持ち悪くなっちゃったか。はい、ここに吐きな」

袋を差し出して背中をさすると、何度か嘔吐いて吐き出した。吐くのでお腹に力が入るからか下すのも治まらなくて、体が冷えてしまっている。熱も上がってそうだな…。

まーしぃを抱えてセンラのいるところに戻る。10分くらいで呼ばれるらしい。しばらくして、まーしぃの名前が呼ばれた。診察結果は胃腸炎。点滴をしてもらって、薬局で薬を受け取って家に帰った。

うらたぬき「ただいま」

坂田「おかえり。志麻くんなんやって？」

センラ「胃腸炎。点滴打ってもらったから今はわりと落ち着いてる」

坂田「今流行ってるもんなぁ。俺看病変わるで。二人とも疲れたやろ」

うらたぬき「俺は運転しただけだし大丈夫。センラは休みな。ずっとまーしぃのこと見てたんだし」

センラ「ほんま？じゃあそうさせてもらうわ。ありがとな」

なんかあったら言ってよって言うセンラにわかったからって背中を押して、部屋に行ってもらった。

さて、まーしぃの看病だ。熱は37.9℃。まだ微熱とは言い難いけど病院にいるときは39℃を超えていたからそこからしたら随分下がった。

坂田「ちょっとは下がってるな」

うらたぬき「うん」

坂田が準備をしてくれてる間にまーしぃに毛布をかけたり手を握ったり。点滴の跡が残る手の甲。その部分を撫でていると気分が悪くなったのかガバッと起き上がって口を押さえた。

うらたぬき「坂田、洗面器ちょうだい！」

坂田「はいよ！」

うらたぬき「ありがと。まーしぃ、ここに吐いていいよ」

背中をさすると嘔吐く間もなく吐き出した。

うらたぬき「あららら、しんどいね。結構強い菌もらってきたみたいだねぇ…」

背中をさすること数分。ようやく落ち着いたみたいだ。口をゆすがせて、水を飲んでもらってソファーに寝かせた。

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