ひきこもりでもシェアハウスしたい！パート１

浦島坂田船 裏千家 体調不良 ページ18

3.坂田さいど

センラがインフルっぽいからってことで病院に向かうことになった。

坂田「センラ、熱測んで」

汗を拭いてから脇に体温計を挟む。なかなか音が鳴らなくて嫌な予感がしてると、ﾋﾟﾋﾟﾋﾟと測定終了の音が鳴った。

坂田「…嘘やろ」

体温計には39.1℃。ほぼインフルで確定だろうな。

僕の肩に頭を埋めて苦しそうに息をするセンラの背中をさすってるとお医者さんに呼ばれた。

坂田「センラ行くで〜」

聞こえてないだろうけど念の為に声をかける。診察室に入ると、座るのもしんどそうだからってことでベッドでの診察になった。

医者「頭痛、発熱、悪寒、関節痛…。インフルエンザですかね。急激に熱上がったりしましたか？」

坂田「30分前まで微熱だったんですけどここに来て測ったら39℃超えてて…」

医者「検査しましょうか」

その一言でセンラの顔を横に向けた。

医者「あ、ありがとうございます。よくご存知ですね」

坂田「一応看護師免許持っているので」

医者「なるほど。頭固定してもらっていいですか」

検査がしやすいように頭を固定する。検査が終わるとさすがに目を覚ましてしまった。

センラ「んん…？」

坂田「ここね、病院。今検査終わったよ」

センラ「うぅ〜」

俺に手を伸ばしてくる。

坂田「どうしたん？検査終わったで〜」

センラ「やぁ〜」

めっちゃ甘えてくるやん。珍しい。

坂田「はいはい。しんどいね。よいしょっ」

医者「あまり水分摂れていなさそうなので点滴しますねー」

そう言って、センラの腕にサッと針を刺した。早すぎるやろ。

医者「点滴終わったら帰って構いませんので。針の抜き方覚えてますか？」

坂田「なんとなくですが」

ではお願いしますと言って離れていった。

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