ひきこもりでもシェアハウスしたい！パート１

センラ 体調不良* ページ2

※嘔吐表現あります。苦手な方はUターンをお願いします。

2.センラさいど

ヤバい、しんどい。今やっと仕事が終わった。後半辺りから意識がふわふわしてきてるなぁとは思ってたけど、確実に熱出てる。

家に帰った時のそらるさんの心配そうな顔。いつもなら笑って誤魔化すんだけどその余裕もなくて、フラフラと自分の部屋に戻った。

まふくんが心配して部屋に来てくれたんだけど、坂田がいいなんてわがままも言っちゃって、本当に申し訳ない。

寒いのに体はものすごく熱くて、何度毛布の中で身を縮こませても寒気が離れない。この家には何人も優しい仲間がいるのに、静かな部屋の中で響く自分の息とか心臓の音も嫌になるくらい、孤独だった。

そんなとき家のドアが開いて、坂田の声が聞こえてくる。救世主だ…！まふくんと何か話してるのかな？少しして、俺の部屋に入ってきた。

甲斐甲斐しく世話を焼いてくれて、至れり尽くせり。

耳元で聴こえる優しい歌声に吸い込まれるように眠りについた。

どれくらい寝てたんだろう。胃から何かがせり上がってくる感じがして、起き上がって咄嗟に口を押さえた。

何かを察した坂田が洗面器を置いて背中をさすってくれる。吐き気の波に合わせてくれるから、すぐに吐けた。

坂田「どう？落ち着いた？」

センラ「まだ気持ち悪いけどもうなんも出ない…。疲れた…」

坂田「結構吐いちゃってたもんね。口ゆすぎな。飲めそうなら飲んで」

蓋を開けたペットボトルを渡される。口をゆすいで、ちょっとだけ中身を飲んで、再びベッドに潜り込んだ。

坂田「今日も一日よく頑張ったね。お疲れ様。おやすみ」

坂田がめちゃくちゃ優しい笑顔で微笑んでくれる。離れないでと握る手に力を込めて、また寝ることにした。

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