【実況者】やかましすぎる4人組【最.俺】

やかましさレベル9 ページ11

Aside


あの後なんとかキヨを振り払って教室まで駆け込むも、時すでに遅し。


ガラガラガラッ


ドアを開けると、生徒の視線が一斉にこちらに向けられた。



「あ、遠桐さん来た」

「ねえ、キヨ君が遠桐さんのこと好きってマジなの？」

「本人が言ってたらしいよ！」

「ウッソ…ちょっと誰か聞いてきてよ」

「えー｣



案の定、噂をされている…


クラスで目立たない存在になるという私の目標は完璧に崩れ去ったようだ。



ここまであからさまだともういっそ清々しい。



女子たちのコソコソを無視して自分の席へと向かう。




自分の席に座ると、いきなり後ろから誰かに背中を叩かれた。


誰＿＿＿＿＿って、




『奈々美！』




奈々美だった。

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