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たなかさいど。
風「ほくと、ふーま、わかるかな？…だめだな、目の焦点が合ってない。」
注射をしようと風磨が近づくとさらに呼吸が早まって、あばれているけどきっともう力は残ってなくて。
素早く注射を刺されておさまった頃に酸素マスクをつけられる。
風「鉄剤と…こいつ今日食べ物うけつけられてないだろ？」
「あ、、うん。なんも食べたがらなかった。」
さすが先生。いつもは多少の体調不良だと薬のため、無理してでも食べようとする時があるのに、
今日の朝はその前兆だったのか、
最近心のことは結構安定しててあまり気にかけられてなかったな、
よく考えたら今日は心做しか甘えてきてたような、
んー、やっぱり苦しんでる姿とか見たら気づいてあげればよかったのにな、なんて。
結果論でしかないんだけどね。
でもやっぱり気づけるようにはなっていきたいと思う。
酸素マスクはつけてあるもののさっきの呼吸よりかなり穏やかな呼吸で眠る北斗に目をうつす。
こんなほっそい腕に点滴が2本も、
「あー、焦った…」
大「風磨、いつも本当ありがとね。」
俺はいつも焦っちゃうからさ、きょもなんかは冷静に動いてくれんの。
あ、そーいや北斗の担当医はこーちの同級生の風磨。
心が安定してて病院に行く時にはもうひとり、看護師の健人がいる。こっちもこーちの同級生ね。
ほくとは本当に人見知りだし人を怖がるところがあるから、
限られた人しか無理なんだよね。
心を許すかどうかとかじゃなくて、北斗にとって知らない人は恐怖になってしまう。むずかしいな。
風「こちらこそ、頼りにしていただいて。」
「安心したら腹減ったわ、」
大「俺が作ってやるよ。」
風「京本作れんの？」
大「カップラーメンね！今年初めて作って感動しすぎてもう作るのプロだかんね！？」
風「やっぱりな笑」
「でも、最近食べてないしいいかも。」
大「でしょ！！……うん、ちょうどみっつ！！
え、俺天才？天才じゃない！？」
「はいはい笑 北斗が起きるから静かに！」
ほんとにもうどっちが年上なのよ、笑
まあそんなこんなでカップラーメン作ってくれて、
きっとだんだん呼吸が安定して酸素マスクが苦しいであろう北斗。
食べてる間にも風磨が酸素マスクの濃度を下げてくれたりして、今は完全に外れてる。
うん、やっぱりこいつの寝顔は可愛いな。笑
寝顔じゃなくても可愛いよ、？
まじすべてが可愛いから、笑
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作者名：ほくぴ | 作成日時：2022年1月15日 19時
