嫉妬 2 荒北 ページ14
ーーーー
荒北「ったくよォ…いつまで寝てんだバァカチャン……」
そんな今一番会いたくないヤツの声で目を開けるとオレンジ色の優しい光が見えた。
そういえば教室を出た後、屋上に来て、そのまま寝たんだっけ。
ボーッとしていると、目の前には2つ鞄を持った荒北が立っていた。
見覚えのあるキーホルダーで、私のだとすぐに分かった。
荒北「………」
こっちの様子を伺うかのように、どこか申し訳なさそうにしている荒北から、バックをひったくるとそのまま屋上を出た。
あ、ちょっ……！と、焦りながらも後ろから追いかけてくる荒北を無視して下駄箱まで来た。
･
自分の靴箱の前まで来ると、急に手を引かれそのまま下駄箱に押し付けられた。
逃げ場を無くすために私の顔の横に手をつき、こちらをじっと見る。
荒北「なんで………怒ってんのォ……主人公チャン…」
教えてヨ……………と、悲しげな、寂しそうな表情をした。
ーいつもは見せないのに。
アイツら(クラスメイト)といるときはそんな顔しないくせに。
ーずるい。
『……別に怒ってない。』
ただ……
『私以外を見る荒北は、好かない。』
それだけ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まいﾀｹ(プロフ) - 荒北さんかっこよすぎです！がんばってください！ (2014年12月19日 17時) (
レス) id: 236e3724dd (このIDを非表示/違反報告)
玻璃 (旧:黒覇)(プロフ) - 麦奈♪さん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります(*^-^*) (2014年12月8日 18時) (レス) id: b51c141f51 (このIDを非表示/違反報告)
麦奈♪(プロフ) - すごくよかったです！更新がんばって！ (2014年12月2日 3時) (レス) id: 95c08dc47a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：玻璃 | 作成日時：2014年11月19日 21時
