【ディアラバ】盲目少女【逆巻シュウ】 (ページ20)

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悪戯ページ20

説教が終わるとレイジさんは部屋の方に戻っていった。
どっと疲れが襲ってきて思わずあくびが出た。
シュウさんは変わらず音楽を聴き続けていた。

ライト｢レイジったらよく飽きずに喋り続けられるよね～｣

最初から最後までずっと部屋に残っていたライトくんはレイジさんが部屋から出たのを確認してそう言った。
それから何を思ったのか、ここに連れてきた時と同様に私の手を取って引っ張り出した。
よくわからないまま引っ張られていたら、ライトくんの部屋まで来てしまった。

ライト｢んふっAちゃんってば、男の部屋に大人しくついてきちゃダメだよ～？｣

そっちが勝手に何も言わず手を引っ張ったんじゃないか。
と思いながら顔に出ないように隠した。

ここに来てみんなと話していく上でわかったのだ。
みんなめちゃくちゃな事を言うということを。
明らかに向こうに非がある場合でも全部私のせいだし、基本的にどんなことも他人事だ。

ライト｢Aちゃんって、よくポーカーフェイス頑張ってるよね～思ってること顔に出してもいいんだよ？

僕はその方が楽しめるし｣

あ、これは絶対ダメなやつだ。
ポーカーフェイスちゃんと貫かないと。
と、胸に誓った。

ライト｢心ここに在らずって感じだけど大丈夫～？

ちゃーんと僕のこと見てないと、こんなことになっちゃうよ？｣

私の顔を覗き込むライトくんは怪しくにやりと笑うと、口調とは裏腹に強引に手を引いて私をベッドに押し倒した。

｢え、ちょ、ライトくん？？｣

腕抜けるかと思ったんだけど？？
てかいくらなんでも扱い雑すぎない？

｢ていうか何この状況｣

混乱しすぎて口からこぼれてしまった。
けど動揺せずにはいられない。

なんで今ライトくんは私に馬乗りしてるんだろうか。

｢ライトくん？いくらなんでもこれは冗談が過ぎるんじゃないかな…？｣

ライト｢んー？何がかな～

それにしても顎、痛そうだね。クラスの子にやられた？｣

話逸らしたな…

｢お陰様でやられましたよ。｣

何をされても言われても絶対動揺なんてしてやらない。
そうムキになりながら会話を続けた。

ライト｢んふっ、可哀想に。痛かったでしょ？｣

｢別に普通です。｣

可哀想なんて思ってないくせに。
この人の言葉って何故か嘘くさい…

ライト｢んーAちゃんが何考えてるか知らないけど、動揺してくれないなら僕もっと酷いことしちゃうよ？｣

｢え？

っ！？｣

酷いこと？
それを聞く前に首に激痛が走った。