幼馴染みがストーカーになって戻ってきました [BL] (ページ6)

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東雲が転校してきて数日

｢おはよう、葉月｣

聞こえてきたその声に、俺はようやくなれてきてきたところだ

なんでも俺と家が近いらしい

だから朝はこうして会うことが毎日で

前に東雲から声をかけられて以来、一緒に登校するようになった

因みに恭は、部活(剣道)の朝練のため先に学校に行っている

一緒に登校してからは、学校でも
東雲と一緒にいるようになった

というより、ついてこられることが多くなった

恭には
｢なつかれたんじゃん？w｣
と言われたがなつかれるようなことをした覚えはない

まぁ意外と良いやつそうだと思ったりするときも多々ある

が、コイツがどんなやつなのか詳しいことはまだよく知らない

しかし一緒にいてわかったこともある

それは以上な人気っぷりとチートっぷりだ

転校してきて数日のはずなのに、校内で一番かと思われるくらい人気が高い

例えば朝

視線が痛いのは序の口、下駄箱には大量の手紙

休み時間には色んな学年やクラスの女子が東雲の様子を見に来るし、

昼休みには弁当の差し入れもしばしば

女子の中ではファンクラブらしきものもできているだとか…

男子からも受けはよく、
勉強は一教科平均90点以上、
運動も色々できるため最近では他の部活に助っ人を頼まれるのをよく見かける

おまけに性格も良し

流石に俺は不気味に思ったが、世の中にはチートもいると妥協した

こんな東雲といると、
疲れないのか、嫌にならないのか不思議に思う

それを本人に尋ねたとき

｢慣れてるから｣

と、返答をされた

正直俺なら無理だ

というか、慣れてるからで済ませられるのか

全くもって感性がわからない…

それに俺は、東雲が表情を崩した所を
俺が自己紹介時以来見ていない

普通こんなに大変だと疲れた顔や、嫌な顔をするのもおかしくないのに、逆になぜか楽しそうに見える

おかしなやつだ

でも、
そんなやつに興味が出てきた俺も十分おかしいやつなのかもしれない