幼馴染みがストーカーになって戻ってきました [BL]

４ ページ4

不覚にも,転校生は俺の後ろに座ることになった



今まで,窓際の一番後ろの席で気に入っていたのに…


不服だ



｢ねぇ｣



不意に,後ろから背中をつつかれる



｢…ﾋ…ｯ｣



唐突なことで情けない声が出た


俺は恥ずかしさを隠しながらおずおずと、
｢どうしたの？｣と返答した




｢いや、挨拶しておこうと思って、

よろしくね

葉月神影君｣



　なんで俺の名前しってんだろ…
　
　まぁいいか


｢あ、よろしく…,えと…東雲？｣


　俺がそう言ったとき,何故か一瞬東雲がたじろいだような気がした






改めて思う



自己紹介の時から


東雲の表情は,なにか張り付けているように、繕っているように見える



転校してきたばっかりで知らないはずなのに、気になって仕方ない






｢…いっちゃん…｣




今朝の夢に出てきた、顔も名前もはっきりしない相手の呼び名が無意識に出ていた

５→←３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す