幼馴染みがストーカーになって戻ってきました [BL] (ページ14)

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唇に当たる柔らかい感触と、目の前にある東雲の顔

その状況を理解したのは暫くたったあとだった

　

　し、東雲にキスされている…！

　
｢ﾝﾝﾝｯ！｣

抵抗しようとしても力が強くて中々離れない

｢ｯｧ…!?｣
　

　舌が入ってきたｧぁあ

どーしよどーしよどーしよ…

　
頭では理解できているのにもうどうにもできない

次第にキスが荒くなってくる

｢ﾊｯ… ﾝﾝｧ｣

息を求めていくものの東雲の舌にはばまれる

そしてまた舌をからめられる

次第に、酸欠と、東雲のテクで頭がﾎﾞｰｯとしてきた

何となくフワフワするな…

でも、もうそろそろヤバイ

　

｢東雲ぇ…｣

俺はなんとか止めてもらおうと懇願した

暫くしてようやく東雲はキスを止めてくれた

　

｢神影、…気持ちよかった？

すごく可愛かったなｧ…｣

満足げな顔でそんなことを言ってくる

いつの間にか名前呼びだったことに心臓が跳ねた

それに、この質問にも本当は｢気持ちよくなんかなかった｣って言いたかったけど、生憎俺は、腰が抜けて東雲に支えてもらっている状態だ

そんなこと言えるはずもなく、無言を貫いた

本当はここから飛び出したいのに、それもできない

　

男同士だし、幼馴染みだし、…

それにストーカーになってるし…

何もかもおかしい、それにさっきまでは東雲を怖いとも思ったはずだ

それなのに、この状況に逃げることも反論することもままならない俺が一番悔しい

恥ずかしくて埋めてた顔をあげると、そこには悪魔の笑みを浮かべた東雲がいた