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「相手が悪すぎますわ、これは」
「……ぐぐ、」
「悔ちい?」
「くやちい…」
指を咥える仕草をし、恨めしそうにはじめくんを睨みつける。
…あ、もしかして。
「だいちくん、はじめくんのこと好きだったすか?」
長い付き合いだし、そういう感情が芽生えたのかも。
そりゃそうだよな、はじめくんカッコイイし、優しいし、完璧だからなぁ…。
でも、だいちくんと言えど譲れな、、
「「「は?」」」
オレ以外の素っ頓狂な声が響き渡った。
「ようへいくん高学歴のくせにアホなんですか?」
すぐに、たなっちの口から辛辣な言葉が発せられた。いやに学歴に固執するんだから。
「だいちくんが好きなのはようへいくんっすよ」
「さすがの俺も気付いたよ」
「ようへいくんヒドイですよ…」
何故か3人とも呆れ顔。
オレは自分の置かれた状況を理解するまで、かなり時間が掛かってしまった。
だいちくんがオレを好き?
いつから?そんな素振りしてた?いやいや男同士で素振りも何もするわけないか。
「でもまぁ、相手がはじめなら諦めもつくんで」
「ようへいくんは絶対渡さん」
「だいちくんNTRだけは勘弁してくださいよ、オレそれは庇えないんで」
「盗らないよ!ようへいくん次第ですけどね」
「ダメダメダメ!」
色々考えているうちに3人で話を進めているようだ。オレは駄々をこねるはじめくんに抱き締められながら、
やっぱりこの人好きだなぁ
だなんて思って、ニヤついてしまった。
「あーもう完全にようへいくんはじめさんに落ちてますよ」
「やめやめ!やーめた!お幸せに!フン!」
なんだかんだ、皆にも受け入れてもらったようだ。だいちくんには非常に悪いと思うけど、これからもはじめくんに夢中なオレと仲良くして欲しい。
そう願いながら、だいちくんを見て、
ごめんとよろしくの意味を込めて、
笑いかけるのだった。これがオレの精一杯。
「あ、赤くなった!」
「だいちくんんん!?」
「だって、ようへいくんが笑ってくるからー!」
堂々巡り。
その後、ちょいちょいはじめVSだいちぃが繰り広げられるのはまた別の話。
end.
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完全に完結。
はじめんの独占欲丸出しが書きたかった。。
ありがとうございました。
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作者名:みち | 作成日時:2019年9月26日 7時