繋がるのは 3 ミンギュ ページ7
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心配そうな表情をしていたミンギュが、姿勢を元に戻し、突然真剣な顔つきになった。
「あのね、俺Aヌナのこと守りたい」
「う、ん……?」
「今みたいに怖い思いとかもう二度とさせないし、いつでも笑顔でいてほしいから」
「ミンギュ……?」
ミンギュの言葉に思わず早くなる鼓動、熱くなる体。
私の思考は今にも停止しそうだった。
もう、ミンギュに対する想いを我慢しなくていいの?
私も伝えて、いいの?
「……Aヌナのこと好きなんだ。ずっと俺の隣で笑っていてほしい」
「……私だってミンギュのこと好きだもん」
「知ってた」
「ミンギュのパボ……」
「ヌナに言われるならパボすら可愛く感じる」
「うーーー」
今度は悪戯な表情で笑うミンギュ。
コロコロ変わる表情は、見ていて飽きないんだ。
これからは、私だけのもの。
年下なのに、こうやって頼れるところ。
守ってくれるところ。
気配りができて優しいところ。
カッコいいところも、全部全部だいすきなの。
「ヌナの行きたいって言ってたお店予約してあるから、行こうか」
「もうミンギュ最高」
「一番欲しい言葉はそれじゃないな?」
「……ミンギュ、大好きだよ」
ミンギュは満面の笑みを浮かべた後、口を開いた。
「俺は愛してるよ、ヌナ」
繋ぎ直した手から、
(感じる体温と言われた言葉に赤くなっていると、ミンギュはヌナが可愛すぎて俺も照れちゃうと呟いた)
始まる私たちの未来。
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作者名:一色(ひいろ) | 作成日時:2017年1月31日 2時