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橋本くんの気持ちは嬉しかったし、
本気なのも伝わった。
..けど、私は怖くなって、彼に確認する。
「 ..橋本くんはさ、 」
涼 「 ..ん? 」
ゆっくりでいいんだよ、と続ける橋本くん。
「 ..私を置いて、居なくなったりしない?
私の前から消えたりしない?
もう、1人になるの、怖いの.. 」
耐え切れなくなって、うつむいた。
重ねられた手に少し彼は力を入れる。
涼 「 ..居なくなったりしないし、消えたりしない。
それに1人になんてさせない。
俺は、..もし、会長さんとお付き合いしたら、
全力で守って、全力で幸せにするよ。
大事にするし大切にする。
..本気だよ? 俺は。 」
..そう言ってくれた彼の目は凄く真剣だった。
重ねてない方の手で、流れる涙を拭ってくれたり、
頭を撫でてくれたり。
..彼の言葉は、本当なんだなって実感する。
「 ..橋本くん、 」
涼 「 ん? どうした? 」
..もう、決めたよ。
「 ..私も、橋本くん、いや、涼くんのこと好きです。 」
涼 「 ..ほんと? 」
「 ..うん。だから、..よろしくお願いします。 」
震える声で私は彼にそう伝えた。
すぐに伝わったのか、
彼は私を優しく抱きしめてくれた。
涼 「 ..大切にするから。Aのこと守るから。 」
「 ..ありがとう、涼くん。大好きです。 」
こうして、私たちは付き合うことになりました。
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作者名:まゆ | 作成日時:2021年2月10日 19時