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分解は崩壊に勝る ページ18
___思ってたより優しいんですね。
つい言ってしまった。
気に入らないものは壊す残酷な人だと思っていた。
彼の気まぐれだったとしても、
そんな忠告をする人とは知らなかった。
死「は？…お前、どこかで……？」
死柄木さんの警戒心が声に現れる。
死柄木さんの手が伸びる。
死柄木さんが何をしようとも、神様からはちょうど死角になっている。
私の首に死柄木さんの手がかかった。
『体温、やっぱり低いんですね。』
死「！？………いってぇぇえぇえぇ！」
死柄木さんの崩壊と私の分解と
どちらが早く発動するかな、なんて
驚くほど冷静に、呑気に、考えていたけど
死柄木さんの人差し指が私に触れた瞬間
死柄木さんの目が見開かれ、
荒れた唇から想定外の痛みに呻く声が漏れていた。
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作者名：栄衰 | 作成日時：2018年7月30日 22時
