ヒロアカの世界でチート生活してみたい。 (ページ17)

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割と好きな初対面の敵ページ17

渋る神様を宥めすかして、
なんとか目的の店が入っている(らしい)ビルの前まで来た。

神？
「本当にここなの？怪しすぎるんだけど。」

神様は滅多に外出しないが、

外出するときは成人らしい見た目になって常に私のそばにいてくれる。

イケメンかな？

『サイトに書いてあったのは確かこのあたりだったよ。方向音痴だから確証はないけど』

「だから！それが！だめだって！」

『あ、人が出て来たよ。
合ってるかどうか聞いてくるから待ってて神様。』

「どうしてそんな上下真っ黒でフードまでかぶってる人に聞くかな！怪しすぎるよ。

……もう行っちゃったよ！！」

『あのー、すみません。
このビルって隠れた名店ありますかね？』

？「…隠れた名店って不思議な言葉だよな」

声を掛けるとこちらに振り向いた彼。

明るい水色の癖毛、黒いスウェット上下、赤いスニーカー。

にや～っと笑う口の端には大きな切り傷があった。

『あなたは、もしかして、(…死柄木弔さん…)』

思わず口から出そうになった彼の名前を、すんでのところで飲み込む。

死「なんだよ」

両手をダランと垂らしたまま、警戒した目で私をみる死柄木さん。

『隠れた名店の厨房で、働いていたり………？』

死「は？……ははは！なんだよお前。
面白くない冗談だよな。そんな店知らない。
このあたりは敵(ヴィラン)がよくいるから危ないぜ。」

何を思ったのかそんなことまで言ってくれる死柄木さん。

『ありがとうございました。思ってたより優しいんですね。』

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