Ice에서cream. (ページ8)

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「私は彼らのマネージャーです。なのであなたには申し訳ないですが…」

「でもこれは仕事で…」

「そこまでして彼らと話したいなんて…代表が褒めていたからすごくいい人なんだろうと思っていたんですが残念です」

「いや…そういうんじゃなくて本当に曲ｇ…」

「彼らは今大事な時なんです。恋愛禁止も５年間でまだまだ守ってもらわないといけないですし、私はマネージャーとしてしっかり管理しているんです。」

『なのであなたは私に従っていればいいんです。』そう付け加えてルミさんはスケジュール帳をパタリと閉じた。

「空き部屋、固定で使える部屋を一つ思い出したので今から案内しますね」

そういうとルミさんは席を立ち私ににこっと笑顔を向けた。

「あ、はい…」

私もすぐに席を立ちルミさんを追いかけるように会議室を出る。
空き部屋は毎回変わるかもと代表は言っていたけど固定で使える部屋があるのは集中できるのでうれしい。

コツコツとルミさんが歩く音が静かな廊下に流れる。

押されて流されてしまったな…
曲の話をしたいけど代表もルミさんに任せろと言っていたしおとなしく言うことを聞く方がいいのだろうか。

とりあえず今日は空き部屋を案内してもらったらStrayKidsの皆さんの曲をたくさん聞いてみよう。
どんな曲が好きなのかとか、そういうのを研究して曲の構成を私なりに考えてみたい。
そして自主製作グループを尊重した音楽を一緒に作れたらいいと思う。

エレベーターで上のフロアへ行くとどこからか音楽が漏れて聞こえてきた。
録音室や練習室のあるフロアなのだろう

音楽が大好きな私は新しい曲を聞く瞬間が大好きで
素敵な音楽に出会うと胸がざわつく。

今流れている曲はよく聞こえないけれど
どんなグループのどんな曲なのだろう。

そんなことを考えているとルミさんは足を止めた。

「到着しました。」

ニコッと笑って扉を開けるルミさんについて私も部屋に入れば
そこにはたくさんの段ボールや掃除用品が置いてあった。

「ここ…ですか？」

「はい。今はここしか準備できないので、空き部屋ができるまではここを使ってください」

「この荷物たちはどうすれば…」

「テーブルとイスは持ってくるのでそれまでにどうにか荷物を寄せてもらって…段ボールはほとんど使わないものなので気にしないでください。掃除用具はよく使うので手前に置いておけば大丈夫です。」

「…わかりました」

驚く暇もなく私は掃除に取り掛かった。