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「失礼します」
扉が開くとにこにこと笑顔の女の人が現れた。
背が高くすらっとしていて綺麗だ。
髪の毛をきちんと束ねてスーツを着ている彼女は
コツコツとパンプスのヒールの音を鳴らしながらテーブルに近づく。
それがまた仕事のできそうな雰囲気にぴったりと合っていた。
「Aさん始めまして。StrayKidsのマネージャーをしています。イ・ルミです。よろしくお願いしますね」
「この子はいつも話している作曲家のAだよ。彼女は本当にうちの宝物だからうまくStrayKidsのみんなと曲が作れるようにマネージャーの君がA含めみんなを管理してほしい」
にこにこと私に微笑んで軽く頭を下げればルミさんは席に着く
そんなルミさんに代表はにこにこしながら私のことを説明してくれた。
私は言うことがなくなったので『よろしくお願いします』といって頭を下げる。
愛想の悪い私とは正反対の常に笑顔でいるルミさんは
代表の話し方からして信頼されているのがわかるしきっとすごく仕事ができる人なのだろう。
「A。今タレントたちがちょうど活動が被ったりで開いてる部屋がないんだ。落ち着くまでは毎回ルミさんに空き部屋を聞いて使ってもらうことになるけどごめんね」
代表がそういうとルミさんは『集中できるようできるだけ私が空き部屋を管理するので任せてください』と付け加えて優しく笑う。
確かに、曲作りは集中したい。
ルミさんはよくわかってるなぁ。本当に仕事ができるみたいだ。
「ありがとうございます。助かります」
「さぁ、僕は別の仕事があるからそろそろ行かなくちゃ。今日はルミさんといろいろ相談して今後について決めてね。そのあとは会社で仕事をしてもいいし帰って明日に備えてもいいよ。」
「わかりました。…代表、改めて今日からまたよろしくお願いします」
「うん。また、一緒に働けて嬉しいよ」
『じゃあ、ルミさん。Aにいろいろ教えてあげてね』席を立つときにルミさんにそう言うと代表は微笑んで会議室を出て行った。
広い会議室に初対面の人と二人きり、早く話して仕事をしに行きたい。
人と話すのが苦手だけど頑張って自分から話しかけた。
「えっと…StrayKidsの皆さんと曲のことで一度お話をしたいと思ってるのですがいつなら予定が空きそうですか?」
「StrayKidsの皆さんは今すごく忙しいので当分会えないかもしれませんね…調整はしてみますが…」
ルミさんはスケジュール帳を見ながら困ったように呟いた。
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belle(プロフ) - 初めまして!とても素敵な作品で一気読みしてしまいました!続き楽しみにしています♪ (7月17日 12時) (レス) @page34 id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カミ | 作成日時:2023年5月9日 2時