警戒しているのは私だけじゃない ページ42
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kn「A!!酒飲めるか!？」
大声で名前を呼ばれ、鼓膜が破れそうになった。
「あの、私そんな耳悪くないんで声、抑えてもらえませんか？」
耳を塞ぎながら言うと、コネシマがガハハと笑い出す。
kn「すまへんすまへん!!気をつけるわ!!」
あぁ、この人は言葉が通じないんだな。
私は一つ学習した。
「…酒は飲めるぞ。一応成人済みだ」
フードを深く被り直しながら答える。
するとコネシマはニッと笑って私に酒の入った木製のコップを渡してきた。
kn「なら飲も!!これはお前の歓迎パーティーやからなっ!!」
私は戸惑いながらもコップを受け取る。
「い、いただきます…」
酒を口に含むと、果実のような甘みが広がった。
一言で言う。美味い。
「美味いな、この酒」
kn「せやろせやろ!!？もっとあるから遠慮しないで飲め!!」
ut「あ!!シッマだけズルい!!僕もAちゃんとお話するぅ!!」
何かややこしそうな奴が来たぞ…。
大先生は私の腰をさも当たり前のように抱き寄せてニコニコと笑った。
「あ、ちょ…」
こんな近かったら顔を見られそうで怖かった。
だから離れようとしたんだけど…なかなか大先生の手が解けない。
え、この細い腕の何処にそんな力があるんだ。
kn「おぉ、大先生。そのままAのフード取ってくれや!!」
ut「任せとけ」
「え、待って。フード引っ張んないで…!!」
両手でフードを押さえるも、コネシマが私の手を封じてきた。
やばい、このままだと本当に顔見られる…!!
視界が明るくなりかけた、その時だった。
「なーに魔王をいじめてるんすかねぇ」
後ろから、とんでもない殺気を感じて私達の動きが止まる。
振り向く勇気は無いが、この声はおそらく…。
kn・ut「トントン/トンち…」
tn「お前ら後で粛清な」
トントンのおかげで二人から解放された。
「ありがとうございます」
逃げていくコネシマと大先生を横目に、トントンにお礼を言う。
tn「べつに。困っとったから助けただけや」
冷たく言い放つトントン。
きっと…いいや、絶対私のことを警戒している。
…。なんか、申し訳無いな…。自分が認めてない相手なのに助けて。
「…ごめんなさい」
小さく謝って、私は酒を飲んだ。
tn「っ…」
私が、相手の気持ちを覗けたらよかったのに、なんて。
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名月 - 亜業ｻﾝさん» 同じ青森出身、というだけでめちゃくちゃ嬉しいです！！更新、頑張りますね！！！ (2019年8月4日 17時) (
レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
亜業ｻﾝ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!貴方の作品はとても面白いので次の更新が待ち遠しいです!同じ青森出身なので頑張ってください! (2019年8月4日 14時) (レス) id: a37714ed05 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - ここさん» ありがとうございます！！番外の方も期待していてください！！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 最高すぎ、更新楽しみやわ。 待っとるでww (2019年7月24日 1時) (レス) id: fb4821fb61 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - (名前)ワンザさん» 嬉しいです…！！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
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