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魔王城への道のりは予想以上に厳しかった。
その証拠にこーすけは葉にまみれ、フジは蜘蛛の巣が絡みに絡まり、ヒラは……よく分からん動物の頭蓋骨を抱えていた。
俺も下半身が泥まみれになり、黒とショッキングピンクのジャージがえんじ色になっていた。
いやだって、今居る場所確認しようと木に登ってたら途中で足が吊って落ちるとか思わねぇだろ！？
しかも着地場所が泥沼って、俺運悪過ぎねぇか！？
まぁお陰で怪我とか無いんだけどよぉ……。
トラブル続きの俺等だがようやく目的の魔王の居る部屋の前へとやって来ることができた。
俺等の身長よりもでかくて重々しい鉄の扉からドス黒い圧を感じる。
ky「……よし！開けるぞ」
ギィイと音を鳴らしながら力一杯扉を引く。
顔を上げると其処には寂れた玉座で足を組みながら座る魔王……と思わしき奴が居た。
恐る恐る声を掛ける。
ky「お前が、魔王か…？」
「そうとも。我が魔王だ。よくぞここまで来れたな」
少し高めの声が肯定する。
此奴が魔王…！！
言い様の無い緊張感と興奮が俺等の身を包む。
「…何か言いたそうだな。我に何の用だ？」
魔王の声でふと我に返る。
ky「あ、あぁすまねぇ。用ってのはなぁ「見つけたぞ、魔王！！」…は？」
俺の声を遮って後ろから誰かが叫んだ。
振り返ると其処には鎧やらローブやらを着た奴らが突っ立ていた。
いや、誰だよお前等…。
「え、は、えっ？な、仲間…？」
おい魔王も困惑してんじゃねぇか。
俺等は首を横に振って否定する。
mb「よく聞け、魔王！！俺は今からお前を倒す勇者だ！！覚えておけ！！」
ky「おいお前、まだ俺が話しｔ「覚悟しろ！！うおぉぉ」話聞けよ…！」
ダメだこいつ等。全然話聞かねぇ。勇者って皆こうなのか…？
俺等が呆気に取られている内に勇者は魔王へと突っ込んで行く。
魔王は不意を突かれたがギリギリに躱した。
しかしその反動でフードが外れ、顔が、見えた。
mb「え、」
ky・hr・fj・ks「「「「あっ」」」」
「あ」
魔王は女だった。とても綺麗な顔をした。
シルクみてぇに透き通った肌に筋の通った鼻筋。その下にあるふっくらと色ずいた唇はとても儚く、美しい。
…だが伏し目がちの目からひっそりと除く紫と黄色の珍奇な瞳や頭から伸びる黒と白の流れる様な髪は異彩を放っていて嫌でも此奴が普通とは違うことを突き付けられる。
そして、何よりも。
全てが妖艶だった。
…あぁこれは、目に毒だ。
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名月 - 亜業ｻﾝさん» 同じ青森出身、というだけでめちゃくちゃ嬉しいです！！更新、頑張りますね！！！ (2019年8月4日 17時) (
レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
亜業ｻﾝ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!貴方の作品はとても面白いので次の更新が待ち遠しいです!同じ青森出身なので頑張ってください! (2019年8月4日 14時) (レス) id: a37714ed05 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - ここさん» ありがとうございます！！番外の方も期待していてください！！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 最高すぎ、更新楽しみやわ。 待っとるでww (2019年7月24日 1時) (レス) id: fb4821fb61 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - (名前)ワンザさん» 嬉しいです…！！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
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