【ＯＮＥＰＩＥＣＥ】届けたいオモイ (ページ24)

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「そこまでが、私とネオのどれー時代のおおまかな話」

また一口酒を飲むとコップをその場に置き、服を脱ごうとした

「ちょ、おい待て！」

シャンクスは慌てたようにその行為を止めようとした

しかしそんなことは意にも介さず、Aは着ていたシャツを脱いだ

胸にはサラシが巻かれていたが、その主張はそれでも凄まじかった

体は絶対女子に付く筋肉ではないだろ・・・と誰もが思うほどに筋肉質だった

しかし、そこまではいい

問題は背中だった

「・・・お前・・・」

「どれーの証なんて、何処にもない」

背中の右半身の殆ど全体が酷い火傷の跡に覆われていた

そして、きっと焼印があったのだと思われる場所には、新たにドクロのマークの焼印が押されていた

その甲板にいた人間、全てがその有様に驚いた

「ある魚人がね、どれーを開放してくれたんだ

丁度そのときに、シャンクスと会ったんだっけ

そんなこと、知りもしないで明るく話してくれたんだよね

でね、シャンクスが帰った後に私はわざと背中を燃やした

でも、まだ跡は残ってる

それが嫌で嫌で、私は新しく焼印を入れた

それが、これ」

マークなんて何でも良かったんだけど、あのときシャンクスを思い出しちゃってね・・・

なんでだろ、おかしいね

そう言った彼女は服を着なおした

そんな彼女を俺は片腕で抱きしめた

この気持ちがばれても構わない

そう思ってしまうほど、彼女が愛しかった

それと同時に、彼女をこんなにしてしまうほど追い詰めた過去の奴らにこれほどとない強烈な殺意が沸いた

「・・・お頭・・・」

ベンが呟いた時は、もう既にどこか安心したような様子でAは眠ってしまっていた

　

　

　

「白ひげの船に行くぞ」

　

　

　

一言、そう呟いた

　

　

　

　

　

　

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