【ＯＮＥＰＩＥＣＥ】届けたいオモイ (ページ18)

今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:4,269 hit

１８ページ18

「さ、どーしよっかな・・・」

出航してから既に２週間は経った

これからどうしようか

甲板で寝そべりながら、そんなことを考えていた

「・・・歌おう」

私は立ち上がった

大きく息を吸い込んだ

足元に青い波紋が広がった

波紋が音を奏でる

私はそれに合わせて歌った

　

　

　

　

　

　

　

　

「溺れるのが怖かったのエラ呼吸など出来ないから

キミが立てるその波紋に揺られ酔って逃げようと足掻いてた♪」

激しい曲調に合わせて歌う

溜め込んでいたもの全てが流されるような気がして、とても気持ちよかった

　

　

「・・・」

誰かが見ていたなんて、気付かなかった

　

　

　

　

　

　

　

「だからキミの甘い愛がまた欲しいから目を覚まして欲しいな

　

泳ぐエレジー♪」

　

　

　

　

　

　

　

　

　

最後の一音が鳴り終わる

ぱちぱち・・・と、誰もいなかったはずの静かな海で拍手の音がした

「だれだ？！」

しまった、油断した

そう思いながら私は、澄鉛を掴んだ

「おいおい、殺気立つなよ！

それとも、久し振りの対面で俺の顔も忘れちまったのか？」

お茶らけたように言いながら、私が乗っている船よりも何倍も大きい船から飛び降りてきた赤い髪の男

久し振りに会う、そして私が澄鉛をマルコ以外に唯一鞘から抜いた男

「・・・シャンクス！」

「久し振りだなー！

どうだ、ちょっと話さないか？」

そう言って親指で彼の船、レッドフォース号を指した

私は無言で頷いた

　

　

　

　

・