歪 (JW 赤×青) (ページ9)

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Ryusei

それから特に会話もなかったものの穏やかな雰囲気で家に着いた。

…今日は久しぶりにゆっくり過ごせるかもしれへん、と思ったのもつかの間。

リビングに入った瞬間、激しく突き飛ばされた。

『神ちゃんと何話してたん？俺以外と長いこと話すなって言うたやんな？』

突然のことに驚いて、上手く話せへん。

「……っ、ごめ、神ちゃんと、ちょっと仕事の、話をしてて……」

突き飛ばされた痛みが昨日殴られた痛みと合わさって、昨日のこと、これまでの事、全部全部思い出して、気がおかしくなりそうやった。

『嘘やろ！？どうせ流星は神ちゃんのことが好きなんやろ！？俺なんかいらんのやろ！？』

怒っているのか、悲しいのか、どちらも併せ持ったようなそんな表情でパシンっと頬が叩かれた。

何度も何度も。

口に血の味が広がる。

慣れてしまって、ああいつもの血の味。

そんな風に思ってしまう自分が悲しい。

でも、それ以上に苦しそうで今にも泣きそうなしげの顔を見ると、何とも言えない気持ちになる。

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