歪 (JW 赤×青) (ページ5)

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Ryusei

緑「……っ流星…無理して笑わんといてや…見てるの辛くなる……」

今にも泣きだしそうな顔をして、弱い声で神ちゃんにそう言われて、思わず目に涙が滲んだ。

「…ごめん。今日、ちょっとしんどくて……ごめんな？」

緑「嘘つかんといて……"しげ"やろ？」

いきなり聞いた"しげ"という名前に、心臓がさらに早くなる。

緑「何があったのか分からへんけど、しげが虚ろな目をしておかしくなっていってるのも、日に日に元気がなくなって痩せていってる流星も……」

「何もないっ！しげは……関係ない」

緑「前は愛おしそうにお互い見てたのに、怖い目つきで流星を見つめるしげのことも、流星が怯えるようにしげの様子を伺ってるのも全部全部わかってるねん！！何年一緒にいると思ってんの！？それでもまだしげは関係ないって言うん！？」

珍しく少し声を荒らげる神ちゃんに驚いた。

………神ちゃんにはバレていたみたい。

何かは分かってないけど、俺としげの関係が崩れていってるのに気づいてたんや……

緑「流星…」

神ちゃんが俺の方に歩いてきて前から抱きしめられた。

その抱きしめられることでさえ、もう痛くて仕方ない。

「……っ」

緑「…どっか痛いん……？」

「…大丈夫。ごめん」

神ちゃんがまた泣きそうな顔をしながら、おもむろに俺の着ていた服を捲りあげた。

すぐに手を振り払って服を下ろしたけど、多分見られてしまった。

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