番外編 雪の日 ページ13
本丸にも冬が来て、毎日よく冷える。今年初めて本丸にきた刀は雪を見て興奮していた。
勿論ここに来て長い短刀たちも、嬉しそうに雪合戦したり雪だるまを作ったりしていた。
主であるゆづきも彼らに混ざり雪遊びにいそしんでいた。いつの間にか手が赤くなり体も冷えてきたので、１度部屋へ戻る事にすると、歌仙がしるこを持ってきてくれるそうなのでありがたくそれに甘えた。
「寒そうだな」
『鶴丸』
歌仙を待つ間、居間のこたつに潜っていたらパートナーである鶴丸国永がやって来た。
雪のなかにいたら色が同じでどこにいるかわからなくなってしまうのではないだろうか。そう思わずにはいられないほど、彼は真っ白だった。
「隣、いれてくれるかい」
ゆづきが「いいよ」と言う前から、こたつに入り込んできた彼の足はすこぶる冷たくて、ゆづきは思わず肩を震わせた。お互いに、末端冷え性なのである。
『私より、鶴丸の方が寒そうね。顔色が悪く見える。』
「そうかい？俺は手足が冷えるくらいで何ともないんだけどな。…そういう君こそ鼻も手も真っ赤じゃないか」
そう言うと鶴丸は愛しい妻の手をとってはぁ、と息を吹き掛けた。
ゆづきは微笑みながら彼に寄りかかり、目を閉じる。鶴丸はその横顔を見ると、今度は庭に目線を向けた。先程まで弱まっていた雪が、またしんしんと降ってきて、こりゃ明日から雪かきが大変だなとぼやいている。
「あぁ、こんな日々がずっと続けばいいんだがなぁ」
きっといつか終わりがくる。
そんなことはよくわかっているのだが、今だけは夢を見させてくれ。
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蹄谷 - ゆさん» 参考にさせていただきますね！これからも応援よろしくお願い致します！ (2019年2月10日 18時) (
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蹄谷 - 百ねこ@(´・ω・｀)さん» 参考にさせていただきます！ (2019年2月10日 18時) (レス) id: f318d06be3 (このIDを非表示/違反報告)
蹄谷 - 桜龍さん» ありがとうございます、参考にさせていただきますね！ (2019年2月10日 18時) (レス) id: f318d06be3 (このIDを非表示/違反報告)
蹄谷 - 失格人間さん» 参考にさせていただきます。コメントありがとうございました。 (2019年2月10日 18時) (レス) id: f318d06be3 (このIDを非表示/違反報告)
蹄谷 - kiaraさん» 参考にさせていただきますね！ (2019年2月10日 18時) (レス) id: f318d06be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蹄谷 | 作成日時：2018年12月30日 12時
